文化 いろいろ!森林えびなの生きもの(2)

■えびなの生きもの調査レポート
調査の結果から分かったことや、生態系を守るためにできることをお知らせします。

▽海老名に南西諸島の生きものが!
今までは見つからなかった南西諸島などの温暖地域に生息するナガサキアゲハなどの生きもの(写真右)が、市内でも見つかるようになってきました。地球温暖化によって平均気温が上昇し、生息地域や生態系へも影響を及ぼしていることが分かります。
・ツマグロヒョウモン 本州西南部以南に生息していた南方のチョウ
・ナガサキアゲハ 南方に生息していた最大級のアゲハ

▽市内で見つかった外来種は約40種類
「外来種」は外国や他の地域から持ち込まれた生きもののことです。外来種のうち、生態系、人の生命・身体、農林水産物へ被害を及ぼす可能性がある生きものは国が特定外来生物に指定しています。
今回の調査では約40種類の外来種が見つかりました。市内の在来種への影響が懸念されます。
・ナガエツルノゲイトウ
・オオキンケイギク
・アメリカザリガニ
・ハクビシン
・ミシシッピアカミミガメ

▽市内の在来種を守るために
「在来種」は昔からその地域に住んでいる生きもののことです。在来種の中でも数が減少している生きものは希少種、絶滅のおそれがある生きものは絶滅危惧種・準絶滅危惧種に分類されます。在来種を守るために、市内にどのような生きものが存在するのかを知ることが大切です。
・コウホネ スイレン科の植物で、県内で自生しているのは海老名市内だけ。一緒にハグロトンボが見られることもしばしば
・ドジョウ

■在来種を守るための3ない
・外来種をむやみに入れない
・外来種を捨てない
・外来種を広げない
県が指定する絶滅危惧種・準絶滅危惧種の中には、市内に存在している種もあります。外来種に在来種が捕食されたり、餌や生息地域を奪われることで、在来種の個体数が減少することもあります。在来種を守るため、3つの「ない」を心がけましょう。生きものを飼う場合は、責任を持って飼育し続けるようにしましょう。

■観察記録共有アプリに市内の生きものを投稿してみよう
今年度の調査から、市内で発見した生きものをアプリに投稿できるようになりました。
「デジタルえびな生き物大調査2025」で使用したアプリ「iNaturalist(アイナチュラリスト)」で、市内の生きものの写真を随時受け付けています。
ある季節にしか見られない生きものや、特徴ある暮らしを発見することもあります。冬に見られる生きものを探して投稿してみましょう。

▽市内で冬に見られる生きものたち
・ナナホシテントウ 冬はススキの株などを使って冬眠に入る。
・フクジュソウ 太陽に向かって花を咲かせる。太陽の光を受けて温まると花が開くが、曇りの日は閉じる。
・カワラヒワ 市の鳥。スズメほどの大きさで羽色に翼の黄色が目立つ。M字の尾が特徴。冬には大きな群れを作る。

▽観察記録共有アプリ「iNaturalist」
生きものの観察記録をする世界規模のデジタルプラットフォーム「iNaturalist」のアプリ版。市と協働で「デジタルえびな生き物大調査2025」を進めた麻布大学は、アプリ操作方法の動画をYouTubeで配信しています。

■生物多様性のためにわたしたちができること
麻布大学生命・環境科学部教授、海老名市環境審議会副会長 村山史世さん
さまざまな個性を持つ生きものは地域のさまざまな環境に適応して生息しています。生きものと環境の関係も地域ごとで個性があるので、その実態把握は、地域ごとで自治体と市民が協力して調査する必要があります。実態が把握できれば、生物多様性のための行動や政策も構想できます。
「デジタルえびな生きもの大調査2025」では、「iNaturalist」に観察記録が1940件も掲載され、世界中の人々と共有されました。そのうち1115件が研究で活用できる品質の観察記録となり、地球規模生物多様性情報機構(GBIF)に登録されました。市民の皆さんの観察記録が、海老名市だけでなく世界の生物多様性情報に貢献できたということです。
生きものを見つけたら、観察記録を「iNaturalist」に投稿してみましょう。それが生物多様性のための第一歩です。

問合せ:環境政策課
【電話】046-235-4912