- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県箱根町
- 広報紙名 : 広報はこね 令和7年12月号
11月4日に畑引山地区の町有林で箱根中学校の生徒によって広葉樹200本を植栽しましたので、当日の様子と植栽の役割ついてお伝えします。
■森林における植栽の役割と重要性
1.土砂災害を防ぎ、豊かな水を育む「緑のダム」
樹木の根は大地をしっかり掴み、土砂災害を防ぎます。
森林の土は雨水をスポンジのように吸収し、ゆっくりと川へ流します。この働きが洪水を防ぎ、清らかな水を安定して供給するため、「緑のダム」と呼ばれています。
2.地球温暖化を食い止める「地球のエアコン」
樹木は光合成により、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を吸収します。吸収した炭素は木の中に蓄えられ、地球の気温上昇を緩やかにします。特に、成長が盛んな若い木は多くのCO2を吸収します。また、夏は葉の蒸散作用が周りの熱を奪い、気温の上昇を抑える効果もあります。
3.多様な命を育む「生き物の宝庫」
森林は、鳥や昆虫、動物たちの大切なすみかです。隠れ家や食料を提供し、多くの命を支えています。豊かな森を育てることは、多様な生物を守り、生態系のバランスを保つことにつながります。
4.未来へつなぐ活動
自分たちの手で植えた木は、やがて大きく成長します。
そして未来の美しい風景や豊かな恵みへとつながっていきます。
今回の活動は、未来の景観に繋がるだけでなく、森林の大切さを知る良いきっかけになったと思います。
普段何気なく目にしている森林は、実はさまざな働きで私たちの暮らしを支えてくれています。
植栽は、そんな森林の力を守り、育てていくための大切な活動なのです。
■TIME SCHEDULE 当日の内容
《8:50 町長挨拶》
箱根の豊かな自然は、人の手による適切な整備が必要で、今回植える苗木が、未来の箱根の財産となることを中学生に伝えました。
森のふれあい館へ移動
《9:30 森林レクチャー》
植栽の方法だけでなく、森林の成り立ちや、箱根の自然のすばらしさについても伝えていただきました。
《9:50 植栽体験》
4つのグループに分かれて、イロハモミジ60本、ヒメシャラ40本、ヤマボウシ40本、ブナ20本、ウリハダカエデ20本、ヤマザクラ20本の広葉樹200本を植えました。
《10:50 記念看板設置》
植栽した証を記念看板として建てました!
