イベント 冬の中央区を、光であたたかく

澄んだ冷たい空気の中、イルミネーションがまちを彩る季節が到来しました。本号では、中央区を照らす2つのイルミネーションについて、関わる人たちの取り組みや熱い思いを取り上げます。区内で開催されるその他のイルミネーションは、本号の市報にいがた4面に掲載しています。

■新潟駅南口・けやき通り NIIGATA 光のページェント
(点灯期間:令和8年1月31日(土)まで)

「けやき通りを明るくしたい」と、通り沿いにある店の従業員が17本の木に電球をつけたことから始まり、今年で38年目を迎えました。

●熱い思いに支えられ
同イベント実行委員長の高橋純子さんに最大の魅力を聞くと、「まちの人や小学生や企業を中心に、こどもも大人も一緒になってイルミネーションをつくれることです」と話します。もちろん続けていく上で苦労もあったそうで、「資金がない、運営する人がいないとなり、3年前に止めるか、縮小するかの話になりました。その時に長年関わってくれている地元笹口小学校のこどもたちや先生の継続を望む声、地域を愛する気持ちを知り、くじけず続けてこられました」と教えてくれました。

●長く続くイベントに
高橋さんは「今後は新潟駅前にもイルミネーションを延伸していきたいです。駅前広場の拡大とともに、ページェントも形を変えて続け、人の輪を広げていきたいです」と語ります。また「小学生の時に関わってくれた人が大人になり、イベントに協力してくれたこともありました。長く愛される、持続可能なイベントを目指します」と夢を話してくれました。

●11月14日点灯式 笹口小6年生の活動の様子
・募金やウォークラリーを元気に呼びかけ
・「けやきの想い」の合唱や学んできたことを発表

■古町7~9番町・柾谷小路 インフィニティー・ブルー
(点灯期間:令和8年2月28日(土)まで(予定))

「夜の古町のイメージを良いものに変えたい、コロナ禍で沈んでいる古町を明るくしたい」との思いから、2020年に古町8商店街が単独で始めました。

●じわじわと盛り上がりが広がり
立ち上げから関わる古町8商店街振興組合の理事長・岸本圭亮さんは、「数字の8を横にすると“∞(無限大)”、英語でインフィニティー、下を向かず空を見上げようという意味を込めて青空のブルーの電飾にしました」と話します。「最初から大きな反響があったわけではなく、周りの人たちからの声もあり、他の商店街も『私たちもやろうか!』と徐々に広がっていきました。連なる商店街のイルミネーションは圧巻です。8番町・9番町は屋根がないので夜空や雪と電飾が組み合わさった景色もきれいです」と教えてくれました。

●みんなで古町を盛り上げたい
岸本さんは「商店街同士がアイディアを出し合い、みんなで実行する一体感ができています。古町は賑やかで楽しいまちというイメージを持ってもらえるように頑張ります。そのためにインフィニティー・ブルーも続けていきます」と熱く話してくれました。