くらし 町屋の魅力を未来へつなぐ 連載第5回

■OTONARI(おとなり)
町家を活用した施設を運営し、歴史や町屋の魅力を受け継ぎ発信する皆さんの取り組みや思いを紹介します。

「OTONARI」は、先祖代々受け継がれてきた蔵と、空家になっていた隣の古民家を活用し、2020年にオープンした民泊施設です。築約150年の蔵はかつて米問屋の一部として使われており、2019年に国の有形文化財に登録されました。

●住むことで芽生えた町屋への思い
オーナーの高須雅史(まさし)さんは、大学入学を機に祖父母の家で暮らし始め、古い建物の活用に関心を持つようになりました。高須さんは「最初は隙間風が寒く、正直嫌でした。しかし、先祖の思い出の品や写真に触れ、この家が代々の先祖を守ってきたことを知りました。その経験をきっかけに、受け継いだ蔵を生かし、古い建物を長く残すことができないかと考えるようになりました」と当時を振り返ります。

●「おとなり」のような宿
蔵と古民家がつながる「OTONARI」は、一日一組限定(6人まで)の一棟貸しが特徴です。他の宿泊客を気にせず、ゆったりと過ごせます。「木のぬくもりに包まれ、家のような安心感を感じてほしい」という高須さんの思いは、「おとなり」のような存在でありたいという施設名にも込められています。

●古い建物とともに生きる町へ
高須さんは「古い町並みを多く残していることが下町地域の魅力です。今後も、地域と一体となって古い建物を利活用する文化を広め、古い建物を大切にする人がどんどん増えていく町を目指したいです」と今後の展望を話しました。

路地裏に入り口があります。お見逃しなく

所在地:上大川前通12
問い合わせ:【電話】080-7318-5245
(受付時間:午前9時~午後5時)