くらし 旧月潟駅で待ってるよ♪かぼちゃ電車 修復完了!

旧新潟交通電車線の面影を今に伝える「かぼちゃ電車」。かつて区民の足として活躍した車両は「かぼちゃ電車保存会」の皆さんにより、大切に旧月潟駅で保存されてきました。廃線から26年がたち老朽化が進む中、車体の安全性と美観を維持するため修復工事を行い、このたび往年の姿を鮮やかに取り戻しました。
今号では、修復の工程を紹介します。

◆旧月潟駅で保存されている車両
○モハ11号(電動客車)
製造年:1966(昭和41)年
自重:31.7t

○モワ51号(電動貨車)
製造年:1933(昭和8)年
自重:25.6t

○キ116号(雪かき車)
製造年:1933(昭和8)年
自重:30.3t

かぼちゃ電車保存会ホームページで詳しく解説しているよ

1.車両移動・部品の取り外し
作業足場が設置できる広い場所へ車両を移動し、足場を設置。パンタグラフやドア、座席などの部品は取り外し、修繕工場へ運搬しました。

2.洗浄・さび落とし
車体は高圧洗浄を行い、その後電動工具を使って古い塗料やさびを丁寧に除去しました。

3.外板(がいはん)補修
モワ51号は、外板や内部の木材の腐食が大きかったため、鉄製の補強部材を加え、その上に新しい鉄板を取り付けました。

今回の修復工事では、外板に並ぶ「リベット」(※)も丁寧に再現!
丸い頭がずらりと並んだ姿は、どこか懐かしさを感じます。
※溶接が普及する以前に使われていた留め具

4.下地処理
車体全体にさび止めを塗装し、パテを使ってへこみや段差を繰り返し整え、滑らかな表面に仕上げました。

5.塗装
車体全体を黄色に塗装し、その後緑色部分を塗装しました。2回ずつ丁寧に塗り重ねています。

6.屋根防水工事
腐食が進んでいた雨どいを修繕し、雨漏り防止のため、屋根全体に専用の防水塗料を塗装しました。

7.室内塗装
車内では、天井・壁・各機器類の古い塗装やさびを除去し、新たに塗装しました。

車内のかわいいダルマストーブもきれいにお色直し♪
腐食して穴が開いていたなんて思えないほどきれいに!職人さんの技にびっくりです。

8.部品取り付け
修繕工場から戻ってきた座席やパンタグラフを取り付けました。

座席の張り替えに使った布は、かぼちゃ電車のために特注で作ってもらったよ♪

完成!
無事にすべての作業が完了し、3両とも美しく生まれ変わりました!

今年の2月下旬から7月下旬まで約5カ月かけて修復したよ!

9/28(日)に開催する「走れ!かぼちゃ電車」で修復したかぼちゃ電車に乗れるよ。
詳しくは二次元コードから

問い合わせ:建設課
【電話】372-6490