- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県新潟市南区
- 広報紙名 : 南区役所だより「みなみ風」 令和7年10月5日号
たくさんの応募ありがとうございました!
凧合戦部門に160点の作品の応募がありました。その中から、入賞した作品と受賞者の喜びの声を紹介します。
◆審査員
写真家 上杉 敬(けい)さん
≪全体講評≫
江戸時代の中頃から続く白根大凧合戦は、歴史の重みと生活の中に根付いた人々の情熱が伝わる、勇壮なスペクタクルである。その写真コンテストは、本物の場面を如何(いか)に写真で伝えるか、表現するかです。勇壮な瞬間を捉えた写真、スケールの大きさを表現した写真、そして地域の優しさの伝わる場面を捉えた写真、とても素晴らしい写真が揃(そろ)いました。その中から選ばれた入賞作品は、それぞれ「伝える言葉」を持っている写真です。
◆最優秀賞
『風に乗れ』近(ちか)伸太郎さん
今年の凧合戦を3日間観に行きましたが、残念ながら北風(しもかぜ)が吹かず、この凧を揚げる時にタイミング良く風が吹きました。男性の「風に乗れ」と一心不乱な姿に見入り、シャッターを切りました。来年は北風が連日吹くことを願っています。
≪審査員講評≫
フォーカスしている人物の表情、動作、感情がまるで自分がこの凧を揚げているかのような臨場感があります。画角も背景や影、トリミングにも気を配った素晴らしい作品です。
◆優秀賞
『だるまさんが飛んだ』関根 啓(あきら)さん
たまたま陣取った場所の目の前を通り過ぎる凧たちを連写で撮ったものの一枚です。大凧の大きさと生き物のような躍動感、それを操る人々の真剣なまなざしが撮れたと思っています。
≪審査員講評≫
ワイドレンズの使い方の見本のような素晴らしい写真です。人物と凧の関係がとても良く、背景の青空が一層作品を魅力的にしています。とてもバランスの良い写真です。
『走れ~!』長谷川 恵子さん
大凧合戦の中でも大好きなシーンは雄大さや迫力を感じられる「立ち上がり」ですが、毎回苦戦。今回、少しは良くなったのではと思い応募した作品が受賞し、うれしく思っています。
≪審査員講評≫
画面の中をシャターを押しながら整理できる、余裕さえ感じられるとても計算された素晴らしい写真です。凧合戦を撮り慣れているに違いない、作者の目線が感じられます。
◆南区長賞
『白根の名物大凧とおばあちゃん』島田 俊男さん
早起きは三文の得、この日も地元のおばあさんがリヤカーを押しながら大凧に近づいてきました。キュウリ・トマト・ナスなどを完売し、ニコニコ素敵な笑顔。力強く生きている姿が素敵な一枚となりました。大変ありがとうございました。
≪審査員講評≫
人物と大凧の対比がとても良い感じですね、生活の中にある大凧合戦が垣間見えます。祭りも人生の一部、地域の日々が伝わるとても優しい写真です。また、画面構成もよく計算されています。
≪長浜区長コメント≫
大凧の隣で優しく笑う女性が素敵な一枚です。白根らしい日常が切り取られた一枚だと思い、南区長賞に選びました。
◆入選
『夕空の舞台』平田 翼さん
待ちに待った北風に恵まれた日曜日。終盤まで衰えぬ揚げ手と観客の熱気、夕空に舞う大凧の迫力が忘れられません。この一瞬から大凧合戦の魅力が少しでも伝われば幸いです。
≪審査員講評≫
手前の観客と大凧のバランスが絶妙です。西陽(にしび)に照らされて絡まる大凧が、これから始まる綱引きの一瞬の緊張感を見事に捉えられています。この結末は如何(いか)になったのであろうか、ストーリーのある写真です。
『立ち上がり』nabe_donabe2112さん
「もっと迫力を伝えられるように撮影できれば良かったのに」という思いがある中、入賞作品に選んでいただきありがとうござます。
≪審査員講評≫
画面構成がとても計算されたコマーシャル的な写真です。演出されたような人々の動きも良いですね。瓦屋根と大凧のバランス、トリミングも成功しています。
『最後まで駆け抜けろ』大橋 正紀(まさき)さん
2日目の夕方、ようやく北風が吹き始めた時間帯に撮った一枚です。これからも初夏の風物詩として白根大凧合戦が続いていくことを願っています。
≪審査員講評≫
大凧と巻凧(6角凧)の画面内のバランスがとても良い。このバランスが撮影できるのは、かなり撮り慣れている撮影者かもしれない。大凧合戦のスケールが伝わる優れた写真です。
●風景部門の応募は12月31日(水)まで
対象作品:令和7年1月~12月に撮影した南区の魅力が伝わる風景写真
※凧合戦の写真を除く
応募点数:1人5点まで
問い合わせ:地域総務課
【電話】372-6621
