- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県長岡市
- 広報紙名 : 長岡市政だより 令和7年6月号
「看護師は女性」「単身赴任は男性」といった性別に関する固定観念。女性役員の登用や男性育休の制度整備などが進む今も、社会に根強く残っています。「女性らしく」でも「男性らしく」でもなく、誰もが「自分らしく」暮らすためにできることを考えてみませんか。
◆[インタビュー]ありのまま過ごせる居場所は欠かせない!
学年・学科を越えて女子学生が集まり、雑談をしたり食事会をしたりと、マイペースにゆるくつながっています。
学内の女子学生の比率は13%と少ないですが、得意なことを活かすために自分で進路を選んで、伸び伸びと研究に取り組んでいます。たとえ研究などで悩みを抱えても、フィーカに来れば相談できる。そういった居心地の良い居場所があるのはうれしいですね。普段は関わることのない人との出会いやそれぞれの視点から話を聞くことで、新たな発見もあります。これからもお互いを知ることから生まれる気付きを大切にしたいです。
-女子学生団体 長岡技術科学大学フィーカのみなさん
○146カ国中118位の「男女格差」!?
世界経済フォーラムが示した、各国の男女格差を測る「ジェンダーギャップ指数」。過去5年間の調査で、日本は先進国の中で最低レベルの結果に。女性管理職の比率が低いことなどが要因とされています。
○みんなはどう思っている?「男女の平等感」
市民調査の項目「地域社会における男女の地位の平等感」で、「(どちらかといえば)男性が優遇」と回答した人が6割以上。「平等」と答えた人は28.8%にとどまっています。
◆私たちがすぐにできること アンコンシャス・バイアスに気付こう
アンコンシャス・バイアスとは“無意識の思い込み”です。「この人は○○であるべきだ」など相手に対するものもあれば、「私に○○なんて難しくてできない」といった自分に対するものもあります。
▽思い当たることはありませんか
・女性は優しく、男性は強くあるべきだと思う
・血液型で性格を想像する
・性別、世代、学歴で相手を判断する
・女性に理系の進路は向いていないと思う
・男性は一家の大黒柱となるべきだと思う
・雑用は若手の仕事だと思う
・プライベートを優先する人は仕事への熱意が低いと思う
・挑戦する前に「○○だから無理」と決め付けてしまう
チェックがついたら、少しだけ立ち止まって考えてみてください
アンコンシャス・バイアスは誰もが持っていて、それ自体が悪いものではありません。一方、偏った思い込みや先入観に気付かずにいると、否定的な態度や言葉となって相手を傷つけたり、自分や周囲の可能性を狭めたりすることがあります。
▽アンコンシャス・バイアスを減らすには?
『相手のサインを見逃さない』
家族や友人、同僚と話しているときに、急に相手の表情が曇ったり、声のトーンが変わったりしたことはありませんか。もしかしたら、自分の言動が相手を傷つけているのかもしれません。
『押し付けや決め付けに注意!』
「○○するべきだ」「普通は○○だ」といった押し付けや決め付けの言葉が出たら要注意。本当にそう言い切れるのか考えてみてください。
アンコンシャス・バイアスを理解すると、家族のコミュニケーションが円滑になったり、職場の風通しが良くなったりすると言われていますよ。詳しく知りたい人は、市のホームページを見てください。
◆関連イベント情報
1.自分らしく活動する女性のネットワークづくり交流会
やりたいことを実現するための手法を、参加者同士で交流しながら学びます。
日時:6月29日(日)、7月13日(日)、9月28日(日)午前10時~正午(計3回)
場所:まちなかキャンパス長岡など
講師:(株)30・大澤容佳さん、(株)アルファドライブ・藤田さやかさん
対象:市内に在住・通学・通勤する高校生~おおむね50歳の女性
定員:20人〔先着〕
申込み:6月25日(水)までに専用フォームで
問合せ:NPO法人市民協働ネットワーク長岡
【電話】39・20202
2.にいがた女(ひと)と男(ひと)フェスティバル講演会「すべての人に知ってほしい女性の健康支援」
新潟ユニゾンプラザで行われる講演会をライブ配信します。
日時:6月21日(土)午後1時30分~3時30分
場所:ミライエ長岡
講師:産婦人科医・高尾美穂さん
定員:50人〔先着〕
○ひとりで悩まないで ウィルながおか相談室
夫婦や家族、パートナーなどの悩みについて、相談員が解決の方法を一緒に考えます。詳しくは市ホームページで。
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問合せ:人権・男女共同参画課
【電話】39・2746