くらし ツキノワグマによるによる人身被害が発生!じゅうぶんご注意ください

■熊の出没が増加、2件の人身被害
市内では令和7年度、各地で熊の目撃情報が相次いでいます。9月と10月には、2件の人身被害が発生しました(10月7日時点)。今年はブナやドングリなど、熊の主要なエサとなる木の実が全国的に不作で、山での食べ物が不足しています。このため、エサを求めて市街地や集落周辺など、人の生活圏へ熊が出没するケースが増えています。市はこうした状況を踏まえ、警戒レベルを引き上げて対応を強化しています。関係機関と連携し、猟友会や市などによる巡回やわなの設置、市民への情報提供など、安全確保に努めています。

■今年度の市内熊目撃状況(10月7日時点)
目撃件数:70件(前年同日比+43件)
内訳…新井地域23件、妙高地域18件、妙高高原地域29件
特に、9月以降は各地域で住宅地近くや農地周辺での目撃が増えています。夜間だけでなく、早朝や日中にも出没している事例が確認されていて、外出時にはじゅうぶんな注意が必要です。

■熊被害を避けるための注意事項
熊との遭遇を防ぐため、日常生活やレジャーの際には、次のことにじゅうぶん注意してください。

(1)複数人で行動する
・できるだけ単独での山歩きや農作業を避ける
・鈴やラジオなど音の出るものを携行し、人の存在を知らせる

(2)危険な時間帯を避ける
・早朝、夕方、夜間は熊の活動が活発です。外出や農作業は控える(日中の出没も増えています)

(3)食べ物やごみの管理
・生ごみや食品残さは屋内で保管し、収集日の朝に出す
・柿や栗などの果実は早めに収穫し、放置しない

(4)山林・やぶへの立ち入りに注意
・人の気配が少ない林道や山道の通行は避ける
・登山や散策時は、声を出したり足音を立てたりして自分の存在を知らせる

(5)ペットの管理
・散歩時はリードを短く持ち、目を離さない
・屋外でのエサの放置はやめる

(6)熊が出没しにくい環境をつくる
・草刈り、やぶ刈りを徹底し熊の隠れ場所を作らない
・見通しの良い開けた環境を整備する(熊は身を隠せるやぶの中を好みます)

(7)熊に遭遇した場合の行動
・慌てず、静かにその場を離れる(走ると追ってくることがあります)
・熊が近づいた場合は、背を向けずにゆっくり後退する
・万一襲われた場合は、頭・首・腹を守る姿勢をとる(地面に伏せて両手で首の後ろをガードするなど)

(8)情報の確認と共有
・市や県のホームページ、防災行政無線、登山口の注意看板などで最新情報を確認する
・外出予定や行動ルートを家族や近隣と共有する

■熊を見かけたらすぐ通報を!
熊やその他大型獣を見かけた場合は、すぐに以下までご連絡ください。
現場に近づいたり、写真を撮ったりする行為はたいへん危険です。安全な場所から通報してください。
熊に関する情報(県HP)は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。

問合せ:
環境生活課SDGs推進室【電話】74-0033
妙高支所【電話】82-3111
妙高高原支所【電話】86-3131
妙高警察署【電話】72-0110