くらし 【11月】~虐待のない社会の実現を~ オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン

知らせよう あなたが あの子の声になる

全国における児童虐待に関する相談対応件数は増加し続け、その死亡事例は年間50件を超え、1週間に1人の子どもが命を落としている状況です。妙高市においても令和6年度に、新たに8件の児童虐待が発生しています。11月は『オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン』期間です。子どもやお父さん、お母さん、周りの家族全員の笑顔を守り、安心して子育てをしていくために『児童虐待』について考えてみましょう。

■児童虐待とは…
○身体的虐待
殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、熱湯をかける、戸外へしめだす など

○性的虐待
子どもへの性的行為、性器や性交を見せる、ポルノグラフィの被写体にする など

○ネグレクト(育児放棄・怠慢)
子どもを残したまま外出する、学校に登校させない、病院に連れて行かない など

○心理的虐待
言葉による脅し、無視、きょうだい間差別、子どもの面前での家族への暴力行為など

■虐待がもたらす子どもへの悪影響
保護者などから、暴言や暴力などの虐待を受けていた子どもは、全く受けていない子どもに比べ、「落ち着きがない」「約束を守れない」「集中できない」「我慢できない」「感情表現ができない」「集団行動ができない」「非行を繰り返す」などの行動問題のリスクが高まることが研究から分かっています。

■虐待は保護者の「SOS」かも…
自分では、しつけと思って日々子どもに接していても、しつけが行きすぎると虐待になることがあります。虐待は、「いつでも」「どこでも」「誰にでも」起こりうるものです。子育てする親の悩みや困りごとが虐待につながらないように、社会全体で支える働きかけが必要です。

■もしかしたらヤングケアラーかも
令和2・3年度の国の調査で、小学生から大学生までの中で、家族の世話をしている子ども・若者が一定数いることが明らかになりました。家事や家族の世話などを日常的に行っていることによって「学校にいけない」、「勉強や自分の時間がとれない」など、子ども自身の権利が侵害されているおそれがあります。少しでも異変を感じたら、早めにご相談ください。
※ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことです(本紙またはPDF版掲載の図参照)

・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・障がいや病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
・目の離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている。
・日本語が第一言語でない家族や障がいのある家族のために通訳をしている。
・家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている。
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。
・障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている。
・障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。

■心配な時はご相談ください~児童相談所全国共通ダイヤル~
このダイヤルは「虐待かも」と思ったとき、すぐに最寄りの児童相談所へ通告・相談できる全国共通の電話番号です。虐待から子どもや保護者を守るためには、周囲の皆さんの“気づき”がとてもたいせつです。
※通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談した人、その内容に関する秘密は守られます

児童虐待と思ったら…
【電話】189(24時間対応)

■こども家庭センターが子育てに関する悩みに対応します
全ての妊産婦、子育て世帯、子どもへ一体的に相談支援を行う機関として、「こども家庭センター」を市役所内、「こども家庭センターサテライト」をまちなか+(ぷらす)内に設置しています。保健師や家庭児童支援専門員などの専門職が、子育てに関する悩みや相談に対応します。ぜひ、お気軽にご相談ください。

市こども家庭センター総合窓口(健康保険課内)
【電話】74-006

問合せ:こども教育課 子育て支援係
【電話】74-0039