- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県田上町
- 広報紙名 : 広報たがみまち きずな 令和7年5月号
■田上町長 佐野 恒雄
桜の花も散り、新緑が目に鮮やかに映る季節を迎えました。
今年の桜は、丁度見頃を迎える頃に中々晴天に恵まれず、また寒暖の差が激しく花見日和が少なかったような気がします。それでも、散ってしまえば来年まで又一年間見れないことの想いが募って近くの桜並木を何度か車で回ってみました。
武士道にも似た散り際の儚さ、潔さ、日本人の心にこんなにも寄り添ってくれる花はほかに見あたりません。「散る桜 残る桜も 散る桜」 江戸時代の曹洞宗の僧侶で、歌人でもあった良寛和尚の辞世の句といわれている歌です。この歌の意味は「今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておくこと」即ち、物事にはすべて結果があり、限られた「いのち」の中で、その結果に至るまでを如何に充実したものにし、一日一日悔いの残らないようにすることが大事であり、そのことに気付き、全てのことに感謝の気持ちを忘れてはならないことの教えと受け止めています。
早いもので四月に新年度がスタートしてもう一カ月が経ちました。昨年度は「この町に誇りと自信を持てる年」にしたいとの思いをもって町政を進めてきました。大手不動産会社が行った県内市町村の調査では「住み心地ランキング」は第3位に、「街の幸福度and住み続けたい街ランキング2024(新潟県版)では、トップ5に入れなかったものの、トピックスとして田上町が「街に愛着がある」部門では1位となりました。
令和7年度は、その流れを切らすことのないよう大切にしながら、町民の皆様お一人おひとりが、田上町で暮らすことに誇りを感じ、未来に向かって、ともに歩んでいけるような、まちづくり「未来に希望を持てる年」となるよう職員ともどもしっかりと取り組んで参ります。