くらし 〔Interview〕くろべでがんばる市民団体 vol.4

◆NPO法人「松桜閣」保勝会
「松桜閣」は1883年(明治16年)に初代富山県知事の国重正文が現在の富山市に建て、5年間住んだ私邸で、国重が富山を離れた後に黒部の豪農・西田収三が購入し、現在の場所に移築したものです。その後、1931年(昭和6年)に地元の天真寺が買い取り、18年前から私たち地元メンバーなどでつくる保勝会が管理・運営をしています。傷んだ建物の修復が完了した13年前から松桜閣の一般公開を始め、北陸新幹線JR黒部宇奈月温泉駅が開業してからは年間約3,000人が訪れ、国外からも多くのお客さまに来ていただいています。保勝会メンバーやボランティアなどで年に3、4回草むしりなどの手入れをして美しい庭を保っているほか、建物の手入れなども行っています。「近江八景」をモデルに造られた県内随一の規模を誇る庭園と明治期に設計された数寄屋造りの風情ある建物が一緒に見られる松桜閣は地区の宝です。市民の皆さんにも、ぜひ気楽に訪れてほしいと思います。
(休館日:毎週水曜日、12月1日〜3月31日)