しごと 魅力発見!おやべの職場探訪 第65回

■株式会社スズキ部品富山
◇人材育成に重点を置き、車部品の新技術へ挑戦・未来へ挑戦
昭和44年に前身である「スズキ自動車工業(株)富山工場」として創業し、小型バイクの製造からスタートして以来、56年の歴史を歩んできた株式会社スズキ部品富山。現在では、二輪車・四輪車の部品製造を主な事業とし、スズキ株式会社100%出資の子会社として、スズキグループの一翼を担っています。
工場で生産している製品についてお話しを伺うと、溶けたアルミを精密な金型に流し込んで製品を成形する「ダイカスト技術」により、スズキの自動車に使用されるエンジン部品や駆動系部品などを製造しているとのこと。同様の部品は国内の他工場でも生産されていますが、技術面やコスト面の理由から他では生産を断られるような部品も、積極的に受注して製品化した実績があるそうです。「スズキの設計者にとって相談のより所として、アルミの未知の領域に挑み続けています」と力強く語ってくれました。
現在、自動車業界は「100年に一度の大変革期」を迎えており、電気自動車(EV)への対応が求められています。電気自動車は多くのバッテリーを搭載して蓄電することで走行するため、車両重量が大きくなりがちで、航続距離を伸ばすためには車体の軽量化が極めて重要な課題となっています。そうした中、少しでも車体を軽くするため、スズキグループのものづくりの根幹である「小・少・軽・短・美」の精神を活かし、部品の軽量化・肉薄化の技術を日々追求しています。今後の需要を見据えた技術開発に取り組んでいると語ってくれました。
最後に、「当社で働く仲間はファミリーです」との言葉も印象的でした。仕事は常に思い通りに進むわけではなく、前例のない課題に直面することも少なくありません。当社では「チームスズキ部品富山」を合言葉に、チームでの協力を呼びかけています。年齢層の幅広い職場環境の中でも、社員同士が信頼関係を築き、失敗を恐れず新たな挑戦に取り組める環境づくりを大切にしているとのことでした。
社員一人ひとりの成長が、組織・会社全体の成長につながる。そんな職場環境で、一緒に未来を切り開いてみませんか。

◇働く人に聞きました
殿谷(とのや)翔太朗(しょうたろう)さん(令和6年入社)
大学では機械工学科を専攻し、製図や2次元CADといった図面に関わる講義に興味を持ちました。
図面を通してより良いモノを提供できるエンジニアになりたいという思いで、この会社に入社しました。
現在は、製品が技術規格を満たしているか寸法を検査したり、設計時の理想的な製品形状に対して測定機による実測形状がどれだけずれているか評価する業務を行っています。また、入社2年目の今年から、新しい金型手配や金型立上げを任され、製品の量産まで担当しており、モノづくりの楽しさと奥の深さを実感しています。
上司や先輩から教わったことを上手く吸収し、成果が利益に結びつくところまでしっかりと取り組んでいきたいです。

◇うちの会社の強み
その1 お客様の立場に立った価値ある製品づくり
その2 協力一致清新な会社づくり
その3 自己の向上につとめ常に意欲的に前進する人づくり

◇事業所データ
事業所:名株式会社スズキ部品富山
設立:昭和63年(創業昭和44年)
業種:輸送用機械器具製造業
住所:水島3200番地
【電話】61-3511