その他 市制20周年 立川志の輔 スペシャルインタビュー

Q:この20年を振り返り、落語家人生、プライベート、射水市での思い出など記憶に残っていることはありますか?
A:最初は「射水市」という名前に戸惑いました。20年が経過すると意外と良かった!

まずは、射水市合併20周年、おめでとうございます。
落語家になって今年で43年になります。私は新湊生まれで18歳まで新湊で育ち、東京に移りました。毎年、地元で落語会を開催させていただき、かれこれ30年になりますが、まさかその途中で新湊市から射水市へ名前が変わるなど全く予想もしていませんでした。市民の皆さんも同じ気持ちだったのではないかと思います。
20年前を振り返ると、正直、「射水市」という名前は当初なかなか馴染みませんでした。ピンと来なくて戸惑ったのを覚えています。
でも、今では自分も普通に「射水市」と言っていることや、内川を中心に新湊地区が観光地として有名になり、多くの人が訪れるようになったことは驚くべきことで時の流れを感じています。

私の落語会のお客さんをみても以前は新湊の人ばかりでしたが、だんだんと射水市の他地域からも来てくださるようになり、それを実感する機会が増えました。最近は、射水市に観光と合わせて県外からいらっしゃるお客様も多いんですよ。
これも市町村合併で「射水市」になったおかげだと思っています。
また、大島地区から「立川談洲」という私の甥っ子弟子が落語家としてデビューし、射水市にもう一人の落語家が誕生したことも20年の流れの中で印象深い出来事です。
最初のうちはみんな違和感があって「何で合併するんだ」「なんで一つにするんだ」って言っていました。やっぱり最初は何でもそうですが、日本は何か新しいことを起こそうとすると反対の方が多かったと思うのです。
でも、いざ合併して20年が経過すると、「意外と良かったね」っていう感想を持っているということはとても幸せなことだと思います。

大きなまちになって、市内に落語ができる大きなホールが複数あるっていうのも、とても嬉しいことです。
5つの市町村が合併してできた射水市は、魚が獲れて、野菜、お米など美味しいものにも恵まれたエリアです。食という面でもバランスのとれた合併は、良い合併だったと思います。今後も、それぞれ5つの地域の特色は残しつつ、足並み揃えて30周年、40周年と歴史を重ねていってほしいです。

Q:射水の好きなところ、自慢できる魅力は何ですか?
A:内川と富山新港がやはり自慢です。そして新湊博物館も素晴らしい!

昔は商店街が活気にあふれ、それぞれのお店が昆布や饅頭などを売り、生き生きとしていました。現在は大型スーパーなどが増えてきて、商店街に元気がなくなってしまったのが少し寂しい部分でもありますが、でも内川が観光地化され、周りに素敵な喫茶店やレストランが増えたのはうれしいですね。また、新湊の祭りや美味しいカニも地域ならではの魅力で、他には譲れないものです。
そして、新湊博物館が素晴らしい!射水出身の測量家で越中の伊能忠敬ともいわれた石黒信由の貴重な資料が常設展示されていて、私の新作落語「大河への道」にも深~く関係する資料がたくさんあります。何年か前、勉強がてら博物館に足を運んだ時江戸時代の偉人、石黒信由の業績と博物館のクオリティーの高さに感動したのを覚えています。市民の皆さんにももっと注目してもらいたい場所ですね。

Q:市民の人と関わって何か取り組みたいこと、これからの射水市に期待することはありますか?
A:文化を作れる小さな交流の場が増えるといいですね。

昔は銭湯・床屋さん・お寺さんの本堂などに人はみんな集まっていました。でも今の若い人たちは銭湯に行かなくても、ほとんどの家にお風呂があります。携帯電話があればなんでもできる。人とのコミュニケーションの方法や場所が昔とは変わりました。時代と言ってしまえばそれまでですが、私は、できることなら人とのコミュニケーションはメールやインターネットではなく、人と人が会って言葉を交わしたほうが伝わること、得られることも多い気がしています。
1000人以上収容できる立派な施設は揃っていますが、そこまで大きな建物ではなく、例えば、空き家をリフォームして、ピアノ演奏や、子どもたちの集い、趣味の発表の場所などとしても活用できるような、小規模な文化施設が増えればいいなと思います。まちを歩いて、ちょっと立ち寄って見られるような「小屋」のような交流の「場」です。人と人が顔を合わせれば自然な会話が生まれ、小さなスペースでも様々な文化が育まれていきます。こんな場所が市内の色んなところに増えれば、
きっと人々が笑顔で暮らせるまちになるはずです。
観光客だけでなく、地元に住む人たち自身が楽しめる環境を作り、射水市が益々発展することを願っています。

立川志の輔

■立川談洲 [大島出身]
落語家の立川談洲と申します。
射水市20周年おめでとうございます。
僕も射水市出身ということで、射水市をますます盛り立てていけるように、僕自身頑張りたいと思います。

◇立川談洲 経歴
2017年 落語立川流 立川談笑に入門
2019年 二ツ目昇進

■雷鳥
20周年おめでとうございます!恵み豊かな射水市のうんまいちゃァーを食べたり心豊かな射水市の皆さんとおしゃべりできる毎日に感謝です。これからも大好きな地元射水市を盛り上げます!エイ!エイ!アー!
(雷鳥お姉ちゃん)

射水市民の皆さんおめでとうございます。これからも皆さんと一緒に射水市での思い出、人生の思い出をたくさん作っていきたいです。射水ケーブルで放送中いま☆テレは皆さんの外付けハードディスクです。笑顔の思い出を未来に残していきましょう。
(雷鳥ゆういち)