子育て 教育委員会連載 第3回

■“教育の未来“は加賀にあり
「子どもと一緒に、私も“PLAYER”として挑戦」
新規採用教員インタビュー・高村先生
「最初は、”子どもに委ねる“って、不安が大きかったです。でも、やってみると子どもたちの表情が変わったんです。」
そう話すのは、今年度から加賀市内の小学校に勤務する高村先生。4月に赴任してわずか2か月ながら、日々、授業や子どもと真摯に向き合っています。
加賀市では、子どもたち一人ひとりに「学びのコントローラー」を渡し、自ら学びに向かう授業づくりを進めています。高村先生は学校教育ビジョンの「BE THE PLAYER」を、「子どもと一緒に悩み、挑戦し、失敗し、成長していく存在でありたい」と捉え、日々の授業では、一人ひとりが思考できる場面を設けて委ねてみるなど、様々な挑戦をしています。
「子どもの個性って、本当に一人ひとり違うんだと日々実感します。」算数の問題を解く場面や、ドッジボールの場面など、日常の中で一人ひとりの違いを実感しているそう。だからこそ、子どもが自己決定できる時間や選択の場面を、少しずつ授業の中に組み込むことを意識しています。
「委ねると、子どもたちが”自分でやってみたい!“と思えるんですよね。得意な子が自然に教えに行ったり、互いに助け合ったりする姿を見ると、”子どもが自分から動ける“ってこういうことかと実感します。」
一方、「委ねる分、想定外の反応が出ることも多く、一人ひとりを見取るのが大変」と本音も語ります。「授業準備には終わりがない」と苦笑いしながらも、「ヒントカード」の作成など支援の工夫を重ねながら、毎日の授業を一歩ずつ改善しているそうです。
「私自身が”楽しい“と感じて授業をしていれば、それが子どもに伝わります。まずは楽しむことを大切にしたいです。」今、目の前の子どもたちに全力。将来的には、もっとメリハリのある指導ができる先生になりたいと話します。
最後には「加賀の自然の中で、子どもたちにはのびのび育ってほしい。もっと外で遊んで、もっと失敗していいと思える子に」と笑顔を見せてくれました。

■教育長から一言
「学校教育ビジョンを自分なりの形で捉えなおす」ということを1年目から実践いただいていることを頼もしく思います。加賀の先生方は世代を問わず情熱的でいらっしゃるので、ぜひ、それぞれの挑戦を応援ください!先生方がいきいきと働くことで子どもももっといきいきする、そんな学校教育を追求していきます。