健康 敦賀市医師会 ドクターズコラム

■ウイルス性胃腸炎にご注意を
冬はノロウイルス性胃腸炎も流行します。10から100個のわずかなウイルスでも感染力があり、食品を介してや、接触感染、排泄物からのエアロゾル感染により、家庭内や施設内で感染が広がります。
ノロウイルスに対しては、0.1%～0.5%次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。ただし、汚れ(有機物)の存在下で効力が低下するので、排泄物を速やかに除去してから消毒液で清拭します。処理時は排泄物からエアロゾル化したウイルスを吸入しないようにマスクを着用します。衣服などには80℃10分間の熱湯消毒も有効です。アルコール消毒には抵抗性が強く有効ではありません。
手指は流水と石鹸で20秒間かけて洗いましょう。
小児の急性胃腸炎の初期治療として経口補水液などを用いた経口補水療法が推奨されています。
あんどう小児科　副院長　安藤　知子(あんどう　ともこ)