- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県あわら市
- 広報紙名 : 広報あわら 第261号(2025年11月)
第38期竜王戦七番勝負第2局あわら対局が10月16日(木)、17日(金)に美松で開催されました。昨年に続き2期連続での開催となった今回は、藤井聡太竜王と佐々木勇気八段による注目の再戦となりました。
対局前日の15日(水)、福井駅に到着した両棋士は、西口の恐竜広場にて、袴姿の棋士に扮した恐竜ロボットの前で記念撮影を行いました。その後、あわら市内に移動し、舟津温泉薬師堂にて「善戦祈願」の祈祷を受けました。地元住民からは、市公式キャラクター「湯巡権三」のあわら対局限定お守りが贈られ、両棋士は地域の人々とのふれあいを楽しんでいました。
対局1日目の16日(木)、大盤解説会の解説棋士・冨田誠也(とみたせいや)五段と、聞き手・藤井奈々(ふじいなな)女流初段が浴衣姿で芦湯や三薬師など、あわら温泉街を散策しました。また、勝負めしやおやつを提供する店舗も訪れ、地元の味に舌鼓を打ちました。
対局と同じく注目を集めたのが、勝負めし・おやつ・ドリンク。今回は地元事業者から計45品のメニューが提供され、藤井竜王と佐々木八段の熱戦を福井の味覚で後押ししました。
2日目の17日(金)には、清風荘で大盤解説会が開かれ、県内外から約300人のファンが詰めかけました。終局後には藤井竜王と佐々木八段が登壇し、会場のファンに応援への感謝を述べました。さらに、佐々木八段の一声で即興の感想戦が始まると、会場は笑いに包まれました。第2局は藤井竜王が2連勝を飾り、永世称号に一歩前進しました。
18日(土)には、熱戦を繰り広げた両棋士が芦湯を訪れ、2日間のあわら対局を振り返りました。両棋士とも、温泉や美味しい食事のおかげで対局に集中できたと、改めて感謝の言葉を述べていました。その後、子ども記者からの質問にも丁寧に答える両棋士の姿が印象的で、あわら対局は温かな雰囲気の中、締めくくられました。
