くらし 春の叙勲 瑞宝中綬章 永平寺町受章者

■教育研究功労
村松　郁延(むらまつ　いくのぶ)さん
専門分野は薬理学。福井大学名誉教授。

◇喜びの声
自分の好きなことをずっと研究してきただけなので、今回の受章はまさかと思った。
私の研究は受容体という神経とか薬とかがどういうふうに働くかをターゲットとして注目されている分野。新しい薬とか、脳の新しい認知機能とかに応用できるということで、評価いただいた。
基礎的な研究分野に光をあてていただいて、光栄に思っている。このような研究分野の人がどんどん増えていって、日本の研究者が増えていってくれたらいいなと思う。
私自身、研究することが非常に好きなので、幼いときから研究をしていきたいという願望を持っており、一生をとおして研究をしてこれたことは、大変恵まれた人生だと思う。
永平寺町に来て40年を超えた。永平寺町という地道なことができる環境で、じっくりといろいろ研究させていただいていることに対して、近隣のみなさんをはじめ多くの先生方に感謝している。そういう点で、永平寺町に大変お世話になってきたので、できれば地元に還元できるような形で今後もいろいろできればいいなと思う。

瑞宝中綬章(教育研究功労)を受章した進士五十八さん(元福井県立大学長)については、7月号に掲載します