スポーツ 特集 湖と、人と、まちが漕ぎ出す-聖地が紡いだ、天皇杯10連覇の航跡-2

■Interview
▽僕たちが強くなれるのは、先生の熱い指導があるから
美浜中学校ボート部 男子キャプテン 2年 石場 悠斗(はると)さん(菅浜)
体験入部でエルゴメーターを漕いだことが楽しくてボート部に入部しました。県内の中学校でボート部があるのは、美浜中学校だけなので、ここでボートを漕げることがすごく嬉しいです。
僕たち美浜中学校ボート部が毎年強くなれるのは、久々子湖で練習ができることも一つですが、僕たちのことを考え、熱い指導をしてくれる顧問の先生のおかげだと思っています。これからも先生のご指導の下、各部員がレースを意識した練習に取り組み、夏の全中で男女総合優勝を目指します。

▽ボート部に所属して強くなりました
美浜中学校ボート部 女子キャプテン
2年 岡本 楓彩(ふうあ)さん(佐田)
ローイング選手である兄の影響で、私も漕ぎたいと興味を持ち、ボート部に入部しました。部活での練習やレースはとてもハードですが、やり遂げた時や漕ぎ切った時の達成感がすごくあります。
ボート部に入って、やり遂げる力や誰にも負けたくないと思う強いメンタルが鍛えられ、新人戦でも最後まで漕ぎ抜き、優勝することができました。これからも、優勝を目指し、悔いが残らない最後まで漕ぎ切るレースができるよう、頑張りたいです。

■ローイングを通して自分のやりたいことを 美浜中学校ボート部 顧問 東田 仁文(ひとふみ) 教諭
本校のボート部では、勝ち負けよりもローイングを楽しむこと、つらい時でも仲間と支え合って最後までやり遂げることを大切にしています。また、部活動は普段の学校生活をきちんと送ってこその活動です。やるべきことはしっかりやる、地域の方々や町、久々子湖で一緒に練習をしている高校のボート部関係者等多くの人に支えられていること等を選手に伝え、地域の方々から応援してもらえる人となれるように挨拶や礼儀等の指導にも力を入れています。
生徒たちには、ローイングを通して、心身を鍛えることはもちろん、自分がやりたいことに対して受け身にならずに積極的にチャレンジし、自分が目指す目標を達成してもらいたいと思っています。そして、生徒たちの思いに対して背中を押すことができるようなサポートをし、達成する喜びを味わえるように今後も指導を行っていきたいと思っています。

■未来に向かって-Attention Go‼
今年で38回を数えた美浜町民レガッタは、ローイング競技を通して地域と地域、地域と人、そして人と人とのつながりを強くする町の一大イベントへと成長しました。

▽競技人口の拡大と地域の活性化
美浜町民レガッタは、ローイング競技を多くの町民に親しんでもらい、競技人口の拡大や町民同士の交流を図ることを目的として昭和63年に第1回大会が開催されました。
久々子湖では、昭和43年に開催された第23回国民体育大会以降、町民レガッタが開催されるまで、福井レガッタ等のさまざまな大会が開催されていました。さらに、美浜中学校や美方高校のボート部の練習拠点となる等「ローイングの聖地」として認知されつつありましたが、町民の間ではローイング競技はボート部に所属する競技選手が行う特殊な競技と思われていました。
そこで、当時の美浜町長綿田光雄氏は、ローイング競技を町民の皆さんに親しんでもらい、全員が楽しめるイベントを開催したいと検討を重ね、第23回国民体育大会開催20周年を迎えた昭和63年10月に第1回大会の開催に至りました。
同大会では、各集落や町内の事業所から125クルー約650人の参加があり、ガッツマンやジェントルマン、レディー、ミックス、ファミリーの5種目で行われました。その後、平成18年には交流の部等の新たな部門を設けることで、年々参加クルーが増え、平成29年の第30回記念大会では、312クルー約1,800人が参加する国内最大級の市民参加型レガッタとなりました。
町民レガッタの開催により、町民にとってローイング競技がより身近なものとなり、競技人口や交流人口の拡大等、大きな役割を果たしています。