くらし 世界が認めたワイン!マルス穂坂ワイナリーが最優秀賞and金賞を受賞

穂坂町にある本坊酒造株式会社マルス穂坂ワイナリーが醸造した「シャトーマルス穂坂三之蔵ルージュ2020」が、イギリスで開催された「インターナショナル・ワインandスピリッツ・コンペティション※1」で、日本ワインとして唯一の金賞を受賞しました。また、フランスで開催された「クラマスター2025※2」では、「シャトーマルス甲州ヴェルディーニョ2024」が最優秀賞に輝きました。
これを記念して、本坊酒造株式会社の常務取締役である久内一さんに、市民の皆さんに向けたメッセージを語っていただきました。

(※1)
略称はIWSC。世界で最も歴史のある欧州最大のアルコール飲料専門の品質・味覚競技会。
ワイン、スピリッツ、リキュールの世界で最も権威のあるコンペティションの一つ。
(※2)
フランス人のための日本酒、本格焼酎・泡盛、梅酒、日本ワインのコンクール。

■穂坂三之蔵ルージュ2020
自社農場の穂坂日之城農場で収穫されたメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを主体にブレンドし、42か月間の長期樽熟成を経て仕上げられたフルボディ赤ワイン。熟成した柔らかいタンニンが、赤身のステーキや和食(すき焼き、うなぎの蒲焼き)との相性抜群。チーズ(パルミジャーノ・レッジャーノ)にバルサミコ酢を添えたペアリングも楽しめる。穂坂地区の特徴を活かし、色付きが良く濃縮感のあるブドウを厳選して醸造した。

■甲州ヴェルディーニョ2024
通常より早く収穫したブドウ〝甲州〞を100%使用。レモンやグレープフルーツなど柑橘系のアロマが特徴で、優しい果実味とフレッシュな酸味が絶妙に調和している。爽快なアフターが続き、寿司や刺身、カルパッチョなどの海産物との相性も良好。ワインの持つリンゴ酸や酒石酸と寿司の酢酸が絶妙に絡み、ユニークなペアリングが楽しめる。穂坂の斜面に支えられた、品質の高いワイン造りが実現した。

■節目となった出来事
ワイン造りの歩みの中で特に大きな転機が二度ありました。
一つ目は、2000年に念願の自社農場を穂坂の地に開設できたことです。40年以上前、石和のワイナリーで醸造を担当していたころ、初めて穂坂産のカベルネ・ソーヴィニヨンを見たときの衝撃は今でも忘れられません。「真っ黒で、小粒で、香りが強く、味の濃い」そのブドウを前に【理想のワインを造るなら穂坂しかない】と確信しました。
もう一つの転機は、2017年にマルス穂坂ワイナリーを開設したことです。ブドウの収穫地と醸造地が近いほど輸送によるダメージを抑え、より良いワインに仕上げることができます。霊峰富士を望む絶景の中、訪れる方々にゆったりとした時間を過ごしていただける空間も整い、観光ワイナリーとしての魅力も高まりました。

■ワイン造りに最適な穂坂という大地
標高約500メートルの南斜面、程よく粘土を含む力強い土壌、日本有数の日照時間、昼夜の寒暖差、八ヶ岳から吹く爽やかな風。穂坂には、世界に通じるワインを造るための条件がすべてそろっています。この地に自社農場を構えられたことは、まさに夢の実現でした。

■穂坂の大地とぶどう生産者の方々への感謝
今回の受賞は、穂坂の大地とワイン生産者の方々のおかげだと考えています。
「甲州ヴェルディーニョ2024」は、斜面を活かしたグラヴィティ・フロー製法により高い品質を実現しており、穂坂の地形がその力を引き出しました。また、「穂坂三之蔵ルージュ2020」は、ブドウそのものの質が大きく影響しています。豊富な日照量・少ない雨・八ヶ岳おろしといった穂坂特有の自然条件、そして2020年の恵まれた天候が見事にかみ合った結果です。
何より、こうした自然の恵みを最大限に生かしてくださった生産者の皆さんのたゆまぬ努力が、この受賞につながったと感じています。
これからも、良質なワインを造り続けることで、韮崎の名を全国に、そして世界に発信していきたいと思っています。