健康 上野原市立病院〔睡眠外来〕竹内暢医師の睡眠コラム #26

◆睡眠前のスマホにご注意
皆さん、こんにちは。睡眠には、温度・湿度・音・光が影響を与えるということは覚えていただけましたか。健康番組で聞き慣れていると思いますが、今回は光についてです。
スマホを握ったまま寝落ちするようなことはありませんか。眠らないといけないと思いすぎると眠れなくなるのであれば、他のことに気持ちを向けるのは、ある意味では必要かもしれません。しかし、光を浴びすぎるのは問題です。人間は夜行性ではないので、朝の光を浴びると早寝早起きに、夜の強い光では遅寝遅起きになってしまいます。ブルーライトという言葉をよく聞くと思いますが、480ナノメートルほどの波長の光がメラトニンの分泌に悪影響を及ぼします。
睡眠3時間前までのデバイスの使用は良くないとの研究もあるようですが、睡眠外来でそのお話をすると、厳しいご意見をいただきます。皆さん遅くまで勉強や仕事をされていますから…。でもせめて寝る1~2時間前は、リラックスしたいものです。