イベント (特集)女性移住者座談会(1)

市では、地域の活力創出や魅力向上などを目的として、新たな住民を呼び込もうと、空き家バンクや住宅取得補助制度など、さまざまな移住・定住施策を展開しています。
今回の特集では、市の移住支援制度を活用して上野原市に移住された女性4名にお集まりいただき、移住の経緯や移住による生活の変化、女性の視点から見た上野原市などについて、ざっくばらんにお話しいただきました。

司会:皆さんは、どのような経緯で上野原市への移住を決めたんですか?
吉岡さん:以前住んでいたところが東京都町田市で、渋滞がとても激しいところだったんです。ちょっと静かなところに行きたいなと、移住を考えていたところで、知り合いから「上野原市って良いよ」と聞いて、2020年に空き家バンクを利用して、上野原市に移住しました。
川邊さん:富士河口湖町に8年ほど住んでいたんですが、次の場所をと探していたところ、上野原の人とか藤野の人が主催するイベントを藤野でやっていて、何年か参加している間で上野原ってちょっといいかもと思い、空き家バンクで物件を探して移住しました。
林本さん:私は職場が東京で、1番は都内に住めれば近いんですけど、都内は家賃が高くて…あと、バイクに乗るので、駐輪場の問題もあったりで…もともと山梨県は、バイクで遊びに来ることも多くて、自然がいっぱいで良いところだなと思っていたので、都内まで通うと考えた時に、東京に近くてJR中央線沿いの上野原市が良いということで、移住者の住宅取得補助制度を活用して移住しました。
中川さん:私は、1番は畑がやりたかったんです。これまで車でいろいろなところへ旅をしたり、海外にバックパックで旅をしたり、ずっと旅をしている生活で、そろそろ地盤を安定させたいなと思っていたんです。そこで逆に振り切って畑をしながらの暮らしにすごく憧れて、そんな中で上野原市の空き家バンクに出会いました。もともと藤野に友達が結構いて、西原にも友達が住んでいたので、そんなご縁もあって上野原市への移住を決めました。    

司会:上野原市の印象はどうですか?また、今まで住んでいたところと、どんな違いがありますか?
吉岡さん:町田に住んでいた頃と比べて、渋滞のストレスはまったく無くなって、心にゆとりができましたね。
中川さん:都会との違いで大きいのは「土と火がある」ということですかね。うちのお風呂は薪ボイラーで、温まり方が全然違うし、やっぱり薪でご飯を作ると、とても美味しいです。一昔前のような暮らしをしていると、いろいろ発見があったり面白いですね。
林本さん:私は、ずっと横浜に住んでいたので、上野原に来て、地域とのつながりとか人の温かさを一番感じています。都会だとご近所付き合いもそんなに無いので、こっちに引っ越してきて、ご近所さんとすれ違ったら世間話をしたり、毎日同じ電車に乗る人とお話しをしたり、毎日顔を合わせる中でそういった交流もできるようになって、なんか、すごく人が温かいなって思いますね。
川邊さん:上野原は、住民のことをよく考えてくれていると思います。林本さんが言うように、移住者にもすごく温かいし、前に商店街でお店をやっていた時も、周りのお店の人がよく声をかけてくれたり、畑で採れたものとかを持ってきてくれたり、ご近所さんは皆さんいつも温かいですね。「こんなに人って温かいのか」と、よそから来るととても思います。

司会:移住して、仕事や私生活の面で何か変化はありましたか?
中川さん:東京に住んで仕事をしていたときは、朝の通勤が結構大変でしたけど、そういうことは無くなりました。今、自分の仕事を立ち上げている段階で、まだ全然安定していないので、街中の方で写真のレタッチの仕事もしているんですけど、基本的には在宅でやっています。働く時間をちょっと削ってでも、ちゃんと自分のやりたいことをしたいなと思って。でも、近くに仕事がなかなか無いっていうのは、やっぱり問題ですかね。