- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県富士川町
- 広報紙名 : 広報ふじかわ 令和7年6月号
今月の担当は 飯田 千尋 保健師です
子どもは多くの病気にかかりながら成長していきます。しかし、幼児期まではウイルスや菌に対しての免疫力が弱く、病気になりやすいです。進行も早いため、特に月齢が低い頃は重症化することも多いです。子どもの病気は悪くなるのも早いですが、回復も早いのが特徴です。
◆「いつもと違う」は大切なサイン
特に月齢の低い子どもは、自分の体調の悪さをうまく伝えることができません。そのため、「いつもと違う」という周囲の大人の気づきが大切になってきます。機嫌の良し悪しや食欲の有無は、子どもが病気にかかっているかどうかのサインになります。また、抱っこをせがんでくるなど普段より甘えてきたり、活気がなくゴロゴロと寝ているような時も体調が悪いサインのことがあります。元気が良い時の状態をしっかり把握して、変化を見逃さないようにしましょう。
◆症状別家庭でのケア
◇熱が出た
発熱は、最も分かりやすい病気のサインです。子どもの体温は一日のうちでも変動します。朝は低くなり、夕方に高くなります。そのため、朝に熱が下がっても油断はせず、自宅などで静養させ、様子をみましょう。また、熱が高いからといって重症であるとは限りません。顔色も良く、水分も摂れて、他の症状がそれほど強くなければ慌てる必要はありません。大切なのは全身状態を観察することです。意識がはっきりしない、咳で呼吸が苦しそう、ぐったりしているなどの症状があるときは、早めに受診をしましょう。
*熱のケア
高熱になると手足が冷たくなり、寒がることがあります。このような時は、布団をかけて暖めてあげましょう。手足が熱く暑がっている時は、熱がこもらないように薄着にしてあげてください。また、汗をかいたらこまめに拭いてあげましょう。その際、水分を十分に飲ませてあげましょう。
◇咳が出る
咳は空気の通り道に分泌物なが引っ掛かったとき、それを出そうとする反応の一つです。また、煙やほこりなどを吸っても刺激で咳が出ることがあります。
*咳のケア
咳が出ている時は室内が乾燥しないよう、しっかりと加湿をしてください。また水分は少量ずつ、回数を分けて飲ませてあげましょう。こうすることで、痰が柔らかくなるため出しやすくなります。また、上体を起こしたり、背中を軽くさすると呼吸が楽になります。
◇対処に迷ったときは
子どもの病気は、予兆もなく突然やってくる場合もあります。休日、夜間の子どもの症状にどう対処したらよいか、受診したほうが良いかなどの判断に迷ったときは、「#8000」にまずは電話をしましょう。小児医療に詳しい看護師などから、適切なアドバイスを受けられます。不安な場合はむやみに判断はせず、専門家の判断を仰ぐことが大切です。
問合せ:子育て支援課 母子保健担当
【電話】22‒7221