- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県富士川町
- 広報紙名 : 広報ふじかわ 令和7年12月号
今月の担当は大塩理沙保健師です
健康づくりのための睡眠ガイドとは、厚生労働省が2024年2月に公表した、睡眠に関する最新の科学的知見に基づいた推奨事項や情報がまとめられたガイドです。国民の健康増進を目的とし、子どもや成人、高齢者ごとに推奨される睡眠時間や、睡眠の質を高めるための生活習慣、寝室環境、ストレス管理の方法などを具体的に示しています。
良質な睡眠をとることで、体力の回復や疲労感・ストレスの軽減など、体に良い影響が多くあります。
一方で、睡眠不足や睡眠の質が低下すると、寝不足だけでなく、肥満や高血圧、糖尿病、心疾患、うつ病などの病気になる可能性があります。
睡眠不足の影響は、大人に限らず、子どもの睡眠不足も肥満を招くリスクが高くなります。また、中高年以降で睡眠不足などの睡眠障がいがあると、認知症の発症リスクも高まります。
健康づくりのための睡眠ガイドでは、健康的な生活を送るために、世代別の睡眠時間と生活習慣などを次のように推奨しています。
■子どもの推奨時間
小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保しましょう。
朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、日中は運動をして、夜更かしはほどほどにしましょう。
■成人の推奨時間
睡眠時間は、6時間以上を目安として必要な時間を確保しましょう。
日常の食生活や運動、寝室の睡眠環境などを見直して、睡眠休養感を高めましょう。
睡眠の不調・睡眠休養感の低下を感じる時は、病気が潜んでいこともあるので注意が必要です。
■高齢者の推奨時間
寝床にいる時間は8時間以内の睡眠を目安に確保しましょう。
日常の食生活や運動、寝室の睡眠環境などを見直して、睡眠休養感を高めましょう。
また、長時間の昼寝は夜間の良眠を妨げます。日中の長い昼寝は避け、活動的に過ごすようにしましょう。
睡眠休養感の感じ方には個人差があります。そのため、一概に上記の睡眠時間が必ず必要というわけではありません。しかし、忙しい日常に追われると、自分自身が睡眠不足であると気がつかない場合もあります。
「今日は少し疲れたな」という日は、いつもより30分早く就寝することで、体調は良い方向に変わるかもしれません。
これから年末年始にさしかかり、イベントも多い時期になりますが、良質な睡眠と健康的な生活習慣を意識し、健やかに新年を迎えましょう!
(出典)厚生労働省ホームページ睡眠対策 健康づくりのための睡眠ガイド2023
福祉保健課 健康増進担当
【電話】22-7207
