- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県山中湖村
- 広報紙名 : 広報やまなかこ 令和7年8月号
明神山にはススキが一面に広がる草原があります。山中湖から富士山が一望でき、その絶景は素晴らしい観光資源です。また、古くからの火入れによって維持されてきた草原は日本を代表する草原環境でもあり、草原の里100選にも選定されています。しかしながら、現在、特定外来生物オオハンゴンソウの侵入が懸念されており、草原の維持、生態系保全に向けてオオハンゴンソウの防除が必要になってきました。何卒、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
■特定外来生物「オオハンゴンソウ」
オオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata、ハナガサギクとも呼ばれる)は、北アメリカ原産の多年草で、7月から10月にかけて比較的大きな目立つ黄色の花を咲かせます。明治期に観賞用として導入されましたが、現在ではほぼ全国に分布を広げ、渓流や草原、明るい森林等において繁茂し、在来の草本と競合します。現在、明神山のススキ草原では確認されておりませんが、草原への侵入事例も報告されていることから注意が必要です。
外来生物法によって特定外来生物に指定されている植物です。栽培や生きたままの運搬、販売、野外に放つことなどが法律によって禁じられています。
■防除方法
ご自宅の庭等で見かけた場合は、スコップで根ごとを掘り起こし、土を取り除いて、その場で枯れるまで乾かしてください。その後、ゴミ袋に入れて燃えるゴミとして処分してください。生きた状態で持ち歩くことは違法となりますので、ご注意ください。
問い合わせ:富士山科学研究所 外来種担当
【電話】0555-72-6219