- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県須坂市
- 広報紙名 : 広報須坂 令和7年10月号
◆肝臓の働き
肝臓は身体の右側にあり、肋骨に守られています。人間の体の最大の臓器で、体重の約2パーセントの重さがあります。
肝臓には大きな3つの働きがあります。
・栄養素の代謝
食べ物から摂取した糖・たんぱく質・脂肪をエネルギーにして供給する。
・有害物質の解毒
アルコールや薬、老廃物などの有害な物質を分解して無毒化する。
・胆汁の生成
脂肪の消化吸収のために必要な胆汁を作る。
◆肝臓機能の確認方法は?
肝臓の状態は、健康診断などの肝機能の数値で確認することができます。
定期的に健康診断を受けて、自分の肝臓の状態をチェックしましょう!
肝機能数値のチェック項目

◆肝臓は沈黙の臓器?
肝臓は自覚症状が出にくいため「沈黙の臓器」といわれています。そのため、肝臓の変化を早期に発見し、進行させないようにすることが大切です。
肝臓の機能が低下すると、全身のだるさ、食欲の低下などの初期症状が現れます。さらに進行すると、黄疸(おうだん)(白目や皮膚が黄色に着色)、腹水などの症状が現れます。これらは肝硬変(肝臓が硬くなる病気)による症状で、一度硬くなってしまった肝臓が元の健康な状態に戻ることはありません。さらに肝硬変が進行すると、肝臓がんになる可能性が高くなります。
◆脂肪肝とは
肝臓は身体を動かすためのエネルギー源を貯蔵していますが、使われなかったエネルギーは中性脂肪に変わり、肝臓に蓄えられます。
この中性脂肪が肝臓の30パーセント以上を占めている状態を「脂肪肝」といいます。脂肪肝を放置すると肝硬変や肝臓がんへ進行する可能性があります。
脂肪肝になる原因は飲酒や肥満、糖尿病などが多いですが、近年ではあまりお酒を飲まない方や痩せている方も脂肪肝になっています。
痩せている方は、肝臓に脂肪が溜まりやすく、運動不足や栄養バランスの偏った食事などで体重が数キロ増えただけでも、脂肪肝になることがあります。また日本人は、欧米人より皮下脂肪を溜めにくいため、肝臓に脂肪が溜まりやすい傾向があります。
◆市民健康づくり講座「お酒を飲まない人も要注意!あなどれない脂肪肝の話」
この機会に生活習慣を見直し、毎日働く肝臓を労わりませんか。脂肪肝のことを学びましょう。
日時:11月29日(土)午前10時~11時30分
※受付は午前9時30分から
場所:保健センター
講師:國本英雄さん(長野市民病院肝臓内科兼内視鏡科部長)
対象:須坂市民
申込方法:電話または電子申請でお申し込みください。
申込期限:11月24日(月)
※オンライン聴講も可能です。希望する方は電子申請からお申し込みください。
※二次元コードは本紙をご覧ください。
健康や食事(栄養)のことなど、保健センターへお気軽にご相談ください。
問合せ:保健センター
【電話】026-248-9023
