くらし 特集 意識ひとつでごみ減量化(1)

生活する上で必ず発生する『ごみ』。一人一人の排出する量は少なくても、市全体で考えると、とても多くの量のごみが排出されています。ごみの量が多くなるにつれ、処理にかかる費用が増え、環境への負担も大きくなります。
逆に言えば、ごみを減らすことで処理費用の削減と環境負荷を軽減することが期待できます。そのためには一人一人がごみの減量を意識し、行動することが大切です。
例えば分別。ほとんどの方はごみを捨てる際、きちんと分別していただいていますが、中には正しく分別できていないケースも見受けられます。
特に『可燃ごみ』は「燃えるものであればなんでも捨てていい」というわけではありません。
今回はそんな『ごみ』について、市の現状や分別のおさらい、さらにごみを減らす工夫などさまざまな内容をお伝えします。

それって本当に可燃ごみ?

■意識ひとつでごみ減量化
Q.これ何の数字かわかりますか?
713
これ実は…
A.市民1人が1日に排出するごみの量(g)

○中野市の現状
日本の年間のごみ排出量は4034万トンにもなります。
一方、市の2023年度のごみ排出量は1万1169トンで、直近5年間は減少傾向にあります。
また、排出量の減少に伴い、一人一日当たりの排出量も年々減少しています。

◆減量の第一歩は正しい分別から
ごみの減量を行う際、最も効果が出やすく取り組みやすいのは『適正な分別』です。その上でまず大切なのは市の実態を把握すること。市では毎年11月ごろ、集積所に出された可燃ごみの中身を調査する『ごみ組成調査』を実施しています。

○ごみ組成調査とは…
中野部・北部・南部・西部・豊田部の5つの地域から30ℓ入りを3袋ずつ無作為に抽出。
職員が開封し、紙類やプラスチックなどに分類・計量をしてその割合や適正にごみが出ているか実態を調査します。

今年度は2020年度に比べ可燃ごみに交ざっていた資源物などの割合は減少し、分別への意識が高いことが分かりました。しかし、過去にはスプレー缶やライターなどが混入し、他市町村ではそれが原因で発火・炎上した事例もあるため、引き続き適正な分別をお願いします。

◆ひと工夫で減量化
分別は基本的な事ですが、実は簡単かつ、すぐにできるひと工夫でさらに減量することが可能です。

01 余計な水分は切る!
「ごみ袋が重い…」その一番の原因が『水分』であること、皆さんは知っていましたか?
お茶のパックや生ごみなどは捨てる前にひと絞り!たったそれだけの手間で簡単に減量できます。

○生ごみ堆肥化機器等購入費助成金をご活用ください
生ごみを乾燥、堆肥化し減量に取り組みませんか?今年度中に購入したコンポスト容器や電気式生ごみ処理機などを対象にその費用を一部助成しています。
詳細については、市公式ホームページをご覧ください。
申請には購入年月日を証する書面が必要となり、年度を跨いで申請はできません。

02 雑がみの分別を徹底!
メモ用紙や投げ込みチラシなどを可燃ごみで捨てていませんか?
パンフレットやコピー紙、包装紙、紙袋、紙箱などの紙全般は『雑がみ』としてリサイクルが可能です。
紙切れも封筒や紙袋などに入れて縛れば、地区の資源回収の日に出すことができます。

03 ”買わない”という選択、それも減量
食料品はついつい買いすぎてしまうことが多いものです。
「賞味期限が過ぎた」「料理を作りすぎた」「食べきれなかった」が原因で捨てられる、いわゆる『食品ロス』も中にはあるのではないでしょうか?
要らないものを買わないことも立派な減量です。
買いすぎてしまったもので、賞味期限が1カ月以上先の食料品はフードドライブにご協力ください。

○残さず食べよう!3010(さんまるいちまる)運動
宴会の後、テーブルを見るとまだ料理が残っている…。なんてことありませんか?
会食や宴会時に、乾杯後の30分間と終了前の10分間は自分の席で食事をする『3010運動』で食べ残しを減らしましょう!

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