子育て 子ども ど真ん中 なかののほいく

■保育って何だろう?
「保育は養護と教育を一体的に行うこと」と言われています。
ここで言う「養護」とは子どもが心身ともに心地良いと感じる環境を整え、子どもの主体的な成長を助けることを指し、「教育」は知識を伝え、教えることだけでなく『感じる・探る・気付く』といった子どもの興味・関心を引き出すことを指します。

■子どもど真ん中
保育は「子どもの最善の利益のため」にあります。つまり、保育の中心にいるのは子どもたちです。
全国的に保育を取り巻く環境は少子化や核家族化、保育士の人手不足、施設の運営・維持など多くの課題を抱えています。
そんな中でも保育士をはじめ、保育に携わる職員は子どものために考え、保護者の皆さんと連携し、常に質の高い保育を目指しています。
今回の特集では公立保育所の取り組みに加え、実際の保育現場やその様子についてお伝えします。

■子どもど真ん中 公立保育所の取り組み
市では子どもの笑顔と保護者の負担軽減、選択肢の拡充やサービス向上のため「子どもど真ん中」を掲げ、さまざまな子育て支援を行っています。
今回は公立保育所で実施中または実施予定の取り組みを一部ご紹介します。

○紙おむつの定額使い放題サービス
紙おむつの定額使い放題サービスを導入。初月無料、月額2,508円(税込)で保育所利用中の紙おむつとおしりふきが使い放題。
希望者のみが月単位で利用でき、保護者の選択肢を拡大。

○使用済み紙おむつを回収
使用済み紙おむつの持ち帰りを廃止し、保育所で処分することにより保護者の負担軽減。

○3歳以上児へ主食提供
10月から3歳以上児へ主食(ご飯)の提供を開始。炊きたてのご飯による食育の推進をはじめ、毎日の炊飯や弁当箱の洗浄が不要となるほか、食中毒のリスクを低減。主食費として月額1,000円。

○ICT(情報通信技術)化の推進
全保育所に無線LAN環境(Wi-Fi)を整備し、全クラスにタブレットを配備。システムを利用し、登降園管理や計画の作成、身体測定の記録などを開始し、保育士の業務効率化・保護者の利便性を向上。
そのほか、質の高い保育士育成のため、オンライン研修を実施。

○午睡用コット(ベッド)
7月から全園児に午睡用コット(お昼寝ベッド)を導入。
お昼寝の快適性・安全性・衛生面などの午睡環境が向上。保護者の敷布団の持ち帰りがなくなり負担を軽減。

○0歳児保育室に午睡センサー
午睡中の事故防止のため、うつ伏せ寝を検知するとアラートで知らせ、5分ごとに寝姿勢などを記録する午睡チェックシートを自動作成。子どもの安全確保と保育士の負担を軽減。

○遊戯室へ空調(エアコン)導入
遊戯室へ空調(エアコン)を設置し、真夏の熱中症対策など安心・安全な保育環境を整備。
導入済み:さくら・とよた・ひらおか保育園
今後の予定:たかやしろ・ひまわり・みなみ保育園

■保育の現場
○保育所の役割
保育を行うことはもちろん、家庭や地域のさまざまな人・場所・機関などと連携を図りながら保護者への支援を行う役割を担っています。
また、地域社会や家庭において、身近に相談相手がおらず、子育て家庭が孤立しがちになっている中で、安心・安全で親子をあたたかく受け入れる施設として重要な役割を果たしています。

○保育士の仕事
責任を持って保護者の皆さんから子どもたちをお預かりし、成長の援助をしています。
年齢や発達に合わせた遊びなどの活動や生活の中で「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」に配慮しながら子どもたちの育成を図っています。
園医による内科検診や歯科検診、毎月の避難訓練や交通安全教室なども安全に子どもたちを預かる上では、欠かせない仕事の一つです。
また、給食は園内で調理したできたてを提供し、離乳食は成長発達に合わせ進み方が異なるため、栄養士や調理師とともに保護者と懇談や丁寧な情報交換をしています。
このように子どもと直接関わることだけでなく、子ども一人一人の様子を保育日誌に記録したり、成長のために保護者や他機関との連携も行っています。

○子どものために
最前線で働く保育士は子どもたちの何気ない行動にも気を配り、個別の育ちや発達を意識し、明確な目標を持って子どもと関わっています。
常に子どもたちの気持ちに寄り添い、行動や表情に表れない「気持ち」や「心の動き」を読み取り、一人一人と向き合う―。私たちは子どものより良い成長に向け、今後も質の高い保育を求め続けます。

■現場で働く保育士にインタビューしてみました!
保育所は子どもたちが楽しくかつ真剣に遊び、学んで成長する場です。
そんな子どもの成長をお手伝いする保育士に、日々の保育で大切にしていることや、やりがいなどを聞いてみました。

○のびのび過ごせる環境づくり
さくら保育園 2歳児クラス 土屋先生
子どもたちの「やりたい!」という声と姿勢を受け止め、のびのび楽しく過ごせる環境づくりを大切にしています。
「こんな経験をしてほしい」「楽しんでほしい」と思いながら考えた活動を通して、子どもたちの笑顔や成長が近くで見られることにやりがいを感じています。
保育士は一人一人が子どもたちの成長を願い、常に考えながら保育を行っています。今後も保護者の皆さんと子どもたちの成長を喜び合えたらと思っています。

○子どもの気持ちを大切に
たかやしろ保育園 年中クラス 戸島先生
子どもたちが楽しんでいるものを中心にして活動を考え、その中で子どもたちの「こうしたい!」などの気持ちを大切にしながら保育を行っています。
また、私たち保育士は保護者の皆さんに安心して子どもを預けていただけるように環境に配慮し、クラス関係なく一人一人の成長を見守っています。
最後に保育士の仕事に興味がある方へ。ピアノや絵が上手くなくても、自分の好きなこと・得意なことを生かせる仕事です。ぜひ私たちと一緒に働きませんか?男性保育士募集中です!!

このほか市では子育て世帯の支援のため、0~18歳の方を対象に医療費の受給者負担の無償化をはじめ、さまざまな子育て支援を行っています。

問合せ:保育課
【電話】22-2111(内線292)