くらし 飯山市国際交流員 グロリアのいいやまチョウたんさく

(40)飯山市で神楽を拝観しました。
先月、太田地区五束にある健御名方富命彦神別神社(たけみなかたとみのみことひこかみわけじんじゃ)で春の例祭が行われ、参加させていただきました。
当日の神事では、天下泰平や五穀豊穣の祈願のため五束太々神楽が奉納されました。五束太々神楽は、採物神楽(舞う人が手に鈴や扇などを持って祈祷する)を主体とする出雲流神楽で、長野県指定無形民俗文化財です。現在残っている9演目の中、鈴神楽、二柱と浦安の舞が奉納されました。囃子の演奏に合わせた舞はとても美しく、神聖なものだと感じました。
北米の先住民も「パウワウ」という祭り・集会の際には、舞を踊ります。パウワウとは、伝統的な踊りや歌を披露するイベントで、一般的には夏に開催されます。踊り手、太鼓奏者、歌い手などが一堂に会し、踊り手はレガリア(服装)を身につけ、太鼓のビートと歌い手のメロディに合わせて踊ります。食事を楽しみ、先住民伝統に敬意を表し、地域社会の一体感を深める目的があります。
神々に舞を捧げる神楽とは異なり、パウワウの舞は精神性や歴史、伝統を表現することが多いです。皆さんが夏にカナダを訪れる機会があれば、ぜひパウワウに参加してください!