- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県飯山市
- 広報紙名 : 広報飯山 令和7年6月号
■始めよう、デジタル終活
「終活」とは、人生の終わりについて考え準備することを言います。目的はさまざまですが、家族の負担を軽減することも終活の大事な考え方の一つであり、何歳からでも始めることができます。今回は、終活の中でも重要度が高く、トラブルの原因になりやすい「デジタル終活」についてご紹介します。
現代の生活では、多くの方がパソコンやスマートフォンを利用しています。これらには、重要な情報、個人のプライバシー等がたくさん保存されており、自分が亡くなった後に遺族に知ってほしい情報、知られたくない情報が混在しています。実際のトラブルの事例を紹介します。
・亡くなった兄が生前利用していたネット銀行の口座を確認するため、携帯電話会社の店舗にスマホの画面ロック解除を依頼した。「初期化はできるが、画面ロックの解除はできない」と言われた。
・夫が亡くなり携帯電話を解約した。最近、夫が契約していたサブスク契約が残っていることが分かり、請求を止めようと事業者に問い合わせると「IDとパスワードが分からなければすぐには解約できない」と言われた。
スマホ等のID・パスワードは、第三者に知られないよう適切に管理することが重要です。一方で、故人のスマホ等のID・パスワードが分からずデータを調べられないという問題が発生しています。特にネット上の資産や継続的に支払いが発生するサブスクの契約は、サービス名・ID・パスワードを整理したメモを作り、万が一の際に家族がみつけられる場所に保管しておく、エンディングノートを活用するといった方法を検討しましょう。
問合せ:
飯山市消費生活センター(市民環境課生活環境係内)【電話】0269-67-0726(課代表)
消費者ホットライン【電話】188