- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県東御市
- 広報紙名 : 市報とうみ 2026年1月号
■〝通所型サービスB〟活動団体「おいでよカフェ」インタビュー
高齢化と共に、高齢者の一人暮らしや昼間は家に一人という方が増えました。介護予防や見守りは地域の力も必要になっています。田中区で開催されている「おいでよカフェ」は、地区の公民館を利用し活発に活動されています。元気で明るいサポーターの皆さんにインタビューしました。
◇活動を始めたきっかけは何ですか?
自身が民生児童委員をしていた頃、地域には独居や高齢者のみの世帯が多いことを強く実感しました。一方で、高齢者クラブやいきいきサロンは縮小し、高齢者が孤立しないために何かできないかと考えるようになりました。
ちょうどその時、市の研修を受けて地域サポーターの資格を取得し、「せっかくなら何か始めてみよう」と思ったことが活動のきっかけです。「気軽に集まれる場所がほしい」という住民の声にも後押しされ、自分たちの区であれば無理なく続けられると感じ、区の公民館に相談しました。区長さんの賛同も得て、歩いて通える田中公民館を会場に、令和元年から活動をスタートしました。
◇活動内容を教えてください
覚えやすいように、毎月「15日」と「30日」の2回開催しています。なかには一日誰とも話さない方もいるため、活動開始当初は、お茶を飲みながら気軽にお話しできる〝居場所づくり〟を中心に始めました。
現在は、スタッフ自身も楽しめる範囲で内容を工夫しています。制作活動、そば打ち体験、ボッチャなど、スタッフの得意分野を活かした企画も取り入れながら、参加者の皆さんと一緒に活動しています。
◇地域の中で長く続ける秘訣を教えてください
スタッフ自身も年を取りますので、みんなで一緒にやることを心掛けています。立ち上げ当初から区のご協力をいただき、区長さんや民生児童委員さん、福祉運営委員さんと連携しながら開催してきました。
民生委員さんにも運営を手伝っていただくことで、参加者の皆さんの定期的な安否確認にもつながっています。「最近顔を見ないけれど大丈夫かな?」と自然に声を掛け合える環境が、地域の見守り活動の強化にもなっています。
また、活動場所が参加者の皆さんにとって徒歩で気軽に来られる距離にあることも、大きな要因です。
令和7年度からは、市の補助金を活用し通所型サービスBとして実施できるようになり、活動資金も安定して確保できるようになりました。参加者の方から「カレンダーに○をつけて、忘れないようにしているよ」と言っていただけるほど楽しみにしてもらえていることが、私たちスタッフの大きな励みです。スタッフ同士も顔を合わせることで、互いに元気をもらっています。
これからも、地域の皆さんと一緒に、安心して集える場所づくりを続けていきたいと思います。
■〝通所型サービスB〟活動団体紹介
「おいでよカフェ」のほか、市内で活動する2団体を紹介します
◆どす来いクラブ
高齢者福祉係が実施する「介護予防住民指導者養成講座」の受講者を中心に立ち上がり、令和5年10月から活動を開始しました。毎週木曜日には、総合福祉センターで運動やレクリエーションを行っています。
サポーターは23名おり、楽しく・安全に活動できることを第一に心掛けています。また、補助金を活用し、月に1回、健康運動指導士の小林明美(こばやしあけみ)先生を講師としてお迎えし、専門的な指導も取り入れています。
▽活動内容
参加者が楽しめるよう、週替わりで内容を変えて実施しています。
・第一週
小林明美先生による介護予防体操
・第二週
体操、脳トレ、季節の行事
・第三週
体操、脳トレ、季節の行事
・第四週
ボッチャ、スクエアステップエクササイズなど
◆茶話処おれんじ
身近な地域の中に「認知症になっても通える場所があったらいい」という思いから、認知症について学んだサポーターが中心となり、令和5年に「オレンジカフェ」を立ち上げました。現在は通所型サービスBとして活動を続けています。
自分自身が将来認知症になったとしても、「ここなら安心して通える」と思える場所にしたい、そんな思いを大切にしながら、日々の運営に取り組んでいます。
▽活動内容
開催日は月2回(第2・第4水曜日)。主な活動は、簡単な調理を一緒に行い、できあがった料理を囲んでおしゃべりを楽しむことです。そのほか、講師による体操やミニ講話も取り入れています。
一人ではできないことも、誰かがいればできることがたくさんあります。スタッフはその“誰か”となり、参加者の皆さんと一緒に活動しています。
■担当保健師から一言
厚生労働省では、機能回復訓練などの個人へのアプローチだけでなく、地域づくり等の高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めたバランスのとれた介護予防事業を推進しています。
また、シニア世代の方が担い手となり、役割を持つことが、ご自身の健康づくり・介護予防にもつながると言われています。
閉じこもりがちな高齢者にとって、地理的にも心理的にも参加しやすい身近な場所が拠り所になるのではないかと思っています。フレイル状態の方や孤立している高齢者が一人でも多く地域のつながりで支えられるよう、通所型サービスBを活用していただきたいです。
問い合わせ先:福祉課 高齢者福祉係
【電話】75-5090
