- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県長和町
- 広報紙名 : 広報ながわ 令和8年2月号
佐々木 駿(ささき しゅん)隊員
こんにちは、佐々木です。昨年11月をもちまして、任期三年を終えることができました。公私ともに多くのみなさまにお力添えいただけたこと、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
■3年間の協力隊の活動を終えて
三年間、立岩和紙ならびに手漉き和紙をめぐる現状分析に始まり、紙漉き技術の研鑽(けんさん)、展示等による積極的な発信、また、和紙の里体験事業への参画、保存会活動への参加など、和紙を軸とした多岐にわたる活動を行いました。町内外・県内外の多くの方に立岩和紙や和紙の里、町の魅力を存分に伝える役割も果たすことができたと思います。これまで培ってきた経験や人脈、アイデアを駆使して「やれることはすべてやる!」という意気込みで活動にあたりました。
思い返せば、手漉き和紙の世界に飛び込みたい一心から、ふと目にしたのが長和町の協力隊募集記事。現状や状況がつかめないなかで大きな不安もありました。どんな和紙が作られ、どんな人が手にしているのか。職人や和紙文化がどのように守られているのか…。募集がある以上、もしかしたら突破口が見えないような厳しい状況にあるのだろうか…。協力隊として町に移住することで、そうした課題解決の一助にもつながる動きができるかもしれないと、自身が描く和紙の可能性という希望を頼りに移住の決断をしました。
和紙作りがこの三年で形になるものではないと承知しています。だからこそ、作り手として納得と自信をもって生み出し、ときに進化させながら訴求(そきゅう)していくことを都度繰り返すほかないと思います。この先十年、二十年作り続けていけるよう努力します。退任後の今後も、関係者様のご配慮により冬場をメインに和紙の里施設にて和紙作りを続けられることになりました。立岩和紙は当時、農閑期(のうかんき)の手仕事であったと聞いています。そんな歴史を解釈し、現代に合わせたかたちで立岩和紙を作り手の意思で紡いでいくこと、それが未来における伝承にもつながるのではないかと考えます。
■最後に
長和町に手漉き和紙の文化が残っていることを、本当に素敵に思います。誇れる文化です。これまで多くの方のご尽力あってこそだと思います。この文化をどう後世に残すのか、文化を継承するには、仕組みや構造などの直面する課題があるとも感じています。そういった課題にも向き合いながら、和紙の持つ魅力や可能性を広げ、伝えていけるように精進します。どうか温かい目で応援のほどよろしくお願いいたします。
