文化 オブシディアン通信 No.102

『オブシディアン(obsidian)』とは、英語で黒耀石という意味。黒耀石の代表的な原産地は、我が町の和田峠・星糞峠(ほしくそとうげ)をはじめとした霧ヶ峰・八ヶ岳一帯に密集しています。

■第21回 黒耀石のふるさと祭り [長和の子ども達、大集合!]
◇第21回黒耀石のふるさと祭り開催
恒例の「黒耀石のふるさと祭り」が8月30日(土)に開催されました。
昨年は台風の接近で中止となりましたが、長和町合併20周年記念の今年は、とても良いお天気に恵まれての開催となりました。コロナ禍以降、復活が望まれていた依田窪南部中学校の2年生が、お祭りのスタッフとして全員参加となり、また、長門小学校6年生と、和田小学校の5・6年生が授業の一環として星糞峠の発掘土の再調査に協力してくれました。
イベントの規模としては、今年もワークショップの種類を制限し、時間を短縮しての開催となりましたが、当日は、町内外から480人に及ぶ参加者が訪れ、着実に参加者数が増加してきています。そんな中、今年は奨励品(しょうれいひん)の販売ブースの出店や、依田窪病院の看護師さん達が救護班として炎天下のイベントを支えるといったご協力も頂きました。

◇発掘体験で縄文土器発見!
今年のワークショップは、発掘再体験のほかに、明治大学黒耀石研究センターでの黒耀石原産地(げんさんち)当てクイズ、狩りの体験、フェイスペイントと縄文缶(かん)バッチづくりでした。
ミュージアム内では、なが山房子(ふさこ)さんの縄文アートの展示会や有料の石器づくり体験も実施され、夏休みの最後ということで、県外から訪れた家族も多かったようです。
星くそ館の説明会は、シャトル便や登山での来館者を含め300人を超える賑(にぎ)わいでした。恒例(こうれい)の黒耀石の森コンサートでは、親善大使の葦木啓夏(あしきひろか)さんと子ども達のきれいな歌声が、楽しい一日の最後を飾りました。