文化 おらが村の足跡124 阿久遺跡の50年(2)

今回ご紹介するのは、前回に引き続き、国史跡・阿久遺跡の発掘調査です。冬を目前に、範囲確認で終了した「第1次発掘調査」から数ヶ月。昭和51(1976)年4月、阿久遺跡の本格調査となる「第2次発掘調査」が始まります。

■2次調査、大遺跡の出現
「調査が尾根上に伸びるに従い、発掘当初と異なり、縄文時代中期ではなく前期の大遺跡であろうと予想されるに至った(5月26日)」。調査記録の言葉通り、南斜面から尾根上へと調査範囲が広がるにつれ、縄文時代前期後半の住居址と膨大な集石群(施設用途不明)、さらにその下から前期前半の住居址や遺構群が発見され、阿久の全貌が姿を現し始めます。

■全貌は3次調査へ
予想を上回る大遺跡の出現に対し、現場は全力で調査を進めるものの、悪天候や並行する他遺跡の調査による作業員不足も重なり、あっという間に季節は秋に。「昨日のひえこみで発掘区全面霜柱たち調査困難となる。この分だと調査予定日をオーバーすること確実となる(10月30日)」。これはとんでもない大遺跡が出てきてしまった…という実感と共に、冬を目前に調査は終了。その全貌の解明は来春(第3次発掘調査)へと持ち越されます。

■“阿久の森で深呼吸”!
そんな阿久遺跡で、令和3年から始まった「阿久の森で深呼吸」(今年は10月25日開催)。こうしたイベントをきっかけに阿久の森を初めて、あるいは数十年ぶりに訪れたという方も多いのではないでしょうか。7000年前の縄文時代、また50年前の発掘調査に思いを巡らせながら、紅葉の森を散歩してみるのも、良い季節かもしれません。役場1階ロビーにも村内出土品を展示しておりますので、お越しの際はご覧ください。

問合せ:生涯学習課 文化財係
【電話(直通)】79-7930