くらし 《特集》高齢者のお困りごとの入り口 地域包括支援センターを知っていますか?

役場の福祉課にあり、年をとるにつれて起きる、暮らしをつづけるうえでの困りごと全般に対応しています。
「これまでと様子が変わってきたな」「ちょっと心配だな」と思ったら、お気軽にご相談ください。

※漫画および詳細は本紙2ページ、またはPDF版をご覧ください。

地域包括支援センターは、住み慣れた地域や自宅でそれぞれが過ごしてきた「ふつうの暮らし」を大切に考えます。保健師などの専門職の職員が本人や家族とどんなことができるかをともに考え、必要に応じて医療や介護保険サービスへ繋ぎ、支援します。
高齢者の心配ごと、どんなことでもご相談下さい。困ったら、まずは包括!

◆今回は、目標をもって「介護予防」に取り組む大槻さんをご紹介します。
「『介護予防』をともに考えていきましょう!」

▽夫 大槻正利さん(85歳)
以前は、畑や庭仕事などなんでもやっていましたが、手術の後、歩くのが辛くなっていました。一人で歩いて、安心して自宅で暮らせるように、自宅でリハビリに励んでいます。暖かくなったら、庭仕事をするのが目標です。よくなったら近所の仲間を集めて、教えていただいた体操をみんなでやるのもいいなと思っています。

▽妻 大槻千鶴子さん(85歳)
私が相談しました。
主人が、足の手術をしてから、足が弱って思うように動けなくなり、転倒も増えてきました。一人でお風呂に入れなくなり、食事も食べないこともあるという状態になってしまい心配になって役場へ相談の電話をしたところ、地域包括支援センターにつないでいただきました。親身に相談にのっていただき感謝しています。

▽作業療法士 山﨑 健太さん
大槻さんは、庭仕事ができるようになりたいという目標を持ってがんばっていらっしゃいます。
「もういいよ」と言ってもらえるように一緒にがんばっていきます。

◆ご主人のようすを心配して、奥様が相談
▽地域包括支援センター 主任介護支援専門員 清水 潤(めぐみ)
大槻正利さんは、奥様の千鶴子さんがご主人のようすを心配して、役場の代表に電話で相談し、地域包括支援センターにつながりました。相談を受けてから約一か月ほどですが、1回目に、保健師とケアマネジャーと2人でご自宅に訪問し、ごようすを伺ったところ、自宅でリハビリを行うことになりました。その後、合わせて3回の訪問をして、実際にサービスを担当する作業療法士とご本人、ご家族で話し合ってサービスを開始しました。現在は週に1回のペースで続けています。
このように地域包括支援センターでは、ご相談をいただいてからご自宅に訪問し、数回話し合って、ご本人に合う解決方法を見つけていきます。また、リハビリのようすについては常時電子連絡帳にてスタッフで共有し、3ヶ月を区切りに状況を話し合い、このまま続けていくかどうかを決めていきます。
正利さんのように、包括に相談していただけると、介護保険のデイサービスを利用する前に、自宅で解決できる方法も一緒に考えることができます。
正利さんがご希望の庭仕事ができるようになるのを、応援しながら見守らせていただいています。

◆困ったら、包括!相談お待ちしています!

問合せ:箕輪町地域包括支援センター
【電話】0265-70-6622【FAX】0265-70-6699