子育て [特集]地域の「力」で子どもたちの未来を育む 高森町コミュニティ・スクール

高森町では、地域が学校運営に参画し、子どもたちの成長を地域と学校の協働で支える「地域とともにある学校」を目指しています。その取り組みの一つとして、町内の3校(南小学校・北小学校・高森中学校)では、平成28年度から平成29年度にかけて、文部科学省が推進する「コミュニティ・スクール」を導入しました。コミュニティ・スクールとは、保護者や地域の皆さんが学校運営に関わることで、地域と学校が一体となって子どもを育てていくための仕組みです。地域の声を学校に反映させることで、より良い教育環境を整えることができます。
さらに令和2年度には、町内3校をひとまとめにした「高森町小中学校運営協議会」を設置しました。この協議会では、学校・保護者・地域の代表が集まり、3校の目指す子ども像を共有しながら、不登校や居場所づくり、授業づくりといった課題にも協力して取り組んでいます。同時に地域学校協働本部を組織して、学校との協働活動を推進してきました。
こうした取り組みを通じて、「高森の子どもは町全体で伸ばす・育む」という考えのもと活動しています。今後も、地域とともに歩む学校づくりを進めてまいります。

◆表彰されました
これらの取り組みが評価され、高森町CS地域学校協働本部ならびに高森町小中学校運営協議会は、令和6年度、文部科学省より「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」に関する文部科学大臣表彰を受賞しました。

◆高森町コミュニティ・スクールの体制図

▽高森町コミュニティ・スクールで活躍する「学校支援ボランティア・地域コーディネーター」
地域と学校が協働活動をする上で大きな力となっているのが「学校支援ボランティア」の存在です。得意分野を持つ方や「こんなことなら関われる」という方を組織化し、「地域コーディネーター」が連携をとりながら活動への参加を推進。ボランティアには現在約120人が登録しています。

■コミュニティ・スクール 地域学校協働活動の事例(1)
▽放置竹林の整備と竹の活用
高森町には段丘を中心に多数の放置竹林があり、自然災害の危険性拡大や有害鳥獣のすみかになるなど大きな課題となっています。小・中学校の総合学習の時間でもこの放置竹林の問題が取り上げられ、これまでに竹灯籠でのライトアップや楽器づくり、竹パウダー(肥料)への加工などさまざまな活用法が考えられてきました。その活動を支えているのが学校支援ボランティアの皆さんです。普段から町有林などの伐採作業を行っている経験を生かし、子どもたちの作業を安全面でサポートしながら、放置竹林について学びを深める機会を提供しています。

■コミュニティ・スクール 地域学校協働活動の事例(2)
▽小学校5年生 家庭科 ミシン指導

■さまざまな地域学校協働活動をおこなっています

※詳しくは、本紙またはPDF版を参照してください