くらし 地域おこし協力隊だより

■倉持海音隊員
地域おこし協力隊木工部の倉持海音です。おかげさまで着任から4ヶ月が経ちました。この4ヶ月間、上松町の豊かな自然と、温かい町の人々に囲まれ、充実した日々を過ごしています。御神木祭のために製作したゴミ箱もありがたいことにたくさんのご好評の声をいただきました。
現在は、上松保育園の子ども椅子や棚、おもちゃなどを製作させていただくことになり、その準備を進めています。
製作に取りかかる前に、保育園を直接視察させていただき、子どもたちの過ごす園の様子を見せていただきました。先生からは「こんなものがあったら嬉しい」「指先を使い、考える力を育む木のおもちゃ」といった具体的なご意見をたくさん伺い、子どもたちが安全にそして笑顔で使ってくれる製品を制作するための大切なヒントをいただくことができました。子どもたちが日々の生活の中で木の温もりに触れることで、豊かな感性を育み、想像力を広げてくれたらと願っています。
これから、様々なアイディアをいただきながら、上松技専での学びを町の方々に喜んでいただけるような活動に活かしてまいります。木工を通して町の人々との繋がりをさらに深めながら、上松町のみなさんが心地よく過ごせる環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

■坂陸隊員
まだまだ暑さが残るこの頃、皆様お変わりないでしょうか。
先日より、総務省のローカルスタートアップ支援と連携するプロジェクトで、上松町の課題や問題を解決できる新たなビジネスを創出する「100Dive」が動き始め、僕も参加者の一人として関わっています。
上松町には赤沢自然休養林や、寝覚の床、木曽駒ヶ岳と様々な自然観光資源があり、羨んでいただくことが多いと実感しています。しかし、PRや関連産業の衰退によりうまく回っていないのも現実。市街地に人が訪れることは少なく、ピンポイントの観光で上松を去るという客層がほとんどです。この問題を解決する新たなプロジェクトとして100Diveが始まりました。
100Diveは、上松町の環境や歴史などに興味を持った県外の有志の方々が集い、新たな事業を創出していくプロジェクトで、現在3チームで進行中です。どんなビジネスが生まれるか期待が膨らむ一方で、皆様の力を借りたい場面があります。プロジェクトをより良いものとしていくために、皆さんが感じるこの町の現状や、課題・問題、素晴らしい場所やコミュニティ・団体などを参加者の方へ教えてください。最高だと思う部分や、些細な日々のこともキッカケにつながります。ぜひ様々なご意見を頂けると幸いです。
今、上松は幼虫と蛹の間の状態だと思います。様々な行政の計画や外部との連携・事業をスタートし情報や材料を揃えてお腹が満たされてきている頃。ここから様々な物事が進み、形が段々と決まり将来どんな蝶になって羽ばたけるのかが決まります。皆さんの関わり代もまだまだあります。色々な計画が良好に循環する未来の上松。想像すると段々楽しみになってきませんか?