- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県木祖村
- 広報紙名 : 広報きそ 390号(令和7年5月22日発行)
■スキー場の健闘に想う
今から1年前の昨年5月、私は、やぶはら高原スキー場の存続という重大な決断をし、住民の皆さんに存続宣言を出させていただきました。
あれから1年、やぶはら高原スキー場の関係者が一丸となった今シーズンの健闘に心から敬意を表するとともに、私自身大変安堵しているところです。
昨年、宣言を出してから、内心、「今年は雪が降るだろうか。好調だった去年に続いてお客さんが来てくれるだろうか。」と心配していましたが、12月からコンスタントな降雪に恵まれ、来場者数、索道事業の売り上げともに前シーズンを上回る好成績をあげていただきました。
スキー場に大規模な投資をすると宣言したわけですが、その途端に雪が降らず、大きく成績を落とすようなことになれば、スキー場の将来に暗雲が立ち込めてしまいかねないことから、スキー場の将来を占うという観点からも重要なシーズンであったかと思います。
地球温暖化が叫ばれている中、普通は降雪量が少なくなると思われがちですが、最新の研究によると、温暖化の影響で偏西風の動きが変わり、寒気を含んだ低気圧が日本付近を覆いやすくなったことに加え、海水温の上昇で水蒸気が出来やすくなったことで、降雪の総量は減るものの、今年北陸や東北地方を襲ったような「ドカ雪」はむしろ増えることが予想されるそうです。
これは、スキー場にとっては朗報ですし、「雪さえあればお客は呼べる」という信念のもと、令和7年度には国設第一ゲレンデに人工降雪機を導入しますので、これらが相まって、早期の全ゲレンデオープンと安定した降雪により、スキー場がますます発展することが期待されます。
人工降雪機の一部にクラウドファンディングも募集しますので、村民の皆様にも、応援していただくことを心からお願い申し上げます。
皆一丸となってスキー場を盛り上げていきましょう!
木祖村長 奥原秀一