- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県白馬村
- 広報紙名 : 広報はくば 2025年8月号 Vol.587
・給食センターは奥が深いのです。
学校は7月後半から夏季休業となり、学校給食センターも一区切りです。
さて、給食は義務教育のなかでも、生きた教材とも言われています。ひとりひとり平等にバランスよく栄養をとることばかりではなく、意外なところで学びに繋がっています。
◆その1 『配膳』から学べること
センターでは、成長に併せて食べて欲しい分量×児童生徒の人数を、食缶に入れて提供しています。配膳当番は、クラスの子どもたちに平等に盛り分けます。1人分をどのくらいでわけると全員にいきわたるのかを、児童・生徒たちは先生に教えてもらいながら、自ら配膳することで量に対する感覚や割合を理解し、算数的要素を養うことができます。そして、配膳を通して食品ロスを考えたりと食に関する意識に繋がっていきます。
◆その2 『ホットドッグ』に隠された栄養教諭の工夫
センターでは、月に2回第1・3水曜日にパンを提供しています。食パンやコッペパンなどに主菜や副菜をパンにはさみ、飽きずに食べてもらえるように工夫しています。
6月に提供したホットドック用のソーセージはアレルギーフリーのものにし、アレルギー対応をせずみんなで同じものを食べられる工夫をしました。一般的に、ソーセージの製造過程でつなぎとし小麦粉が使われる場合があります。この日提供したソーセージは長さの規格が選べずコッペパンより短めで長いソーセージにして欲しいという希望もありました。次回以降も創意工夫をしていきます。
◆その3 『キムタクご飯』のレシピ公開
大人気『キムタクご飯』です。キムチとたくあんを混ぜたご飯で、塩尻市の栄養士さんが「子ども達に漬物をもっと食べてもらいたい」と考案した献立です。希望献立(リクエスト)でよく出てくる人気のメニューで4ヵ月に1回ほど提供しています。試食会でも教えて欲しいとの声も多く、なかなかご家庭で作っても、給食と違うと言われてしまうようです。給食のご飯はだいたい1釜5キログラム=約33合(ご飯茶碗の中盛りで約80杯分)を一度にガスで炊いているので、ご飯の味わいにも違いがあるかもしれません。
◇キムタク
キムタクご飯(2人分)
〔材料〕
炊きたてごはん(少し固めがおすすめ)…1合
ベーコン…2枚(豚肉でも可)
キムチ(白菜)…20グラム
つぼ漬け…20グラム(たくあんでも可)
油…炒め用少々(ゴマ油でも可)
〔作り方〕
下ごしらえ
・キムチを2センチ幅くらい、つぼ漬けは粗くきざむ。(汁はとっておく)
・ベーコンは1センチ幅くらいに切る。
調理方法
(1)フライパンに油をしき、ベーコンを炒める。きざんだキムチとつぼ漬けを入れ、軽く炒める。(キムチ・つぼ漬けの汁も入れる)
(2)あたたかいごはんに混ぜ込み完成。
※給食センターは、キムチ・つぼ漬けの汁で味付けをしますが、汁を切り薄口しょうゆ1弱で味付けをしたり、つぼ漬けをしば漬けに変えてみたり、炊き込んで作ってみたり♪お好みでご家庭の味を楽しんでください♪
※1グラムは計量スプーン小さじ5分の1、ひとつかみはだいたい1グラムと言われています。
7月には白馬中学校の給食委員の生徒、白馬北小学校2年1組の児童がセンターの調理風景を見学に来てくれました。みなさん給食が大好きで、栄養士の説明を熱心に聞き元気に質問をしていました。
地場産品の利用や、食文化、食の体験等、ご協力いただける方はご一報ください。
お問合せ:白馬村学校給食センター
【電話】0261-72-5143