- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県恵那市
- 広報紙名 : 広報えな 2025年2月号 No.391
本市は、昨年に引き続き本年も、宝島社発行『田舎暮らしの本』住みたい田舎ベストランキングで、全国1位を獲得しました。私たちの町が選ばれた理由は、何でしょうか。
ランキングは、約300の質問への回答から決定されます。質問は、交通や子育て支援など日常生活に直結するものから移住施策に関することまで、多岐にわたります。恵まれた自然環境、鉄道や高速道路といった地理的要因の他にも、市の取り組みがランキングに大きく影響しました。
ここでは、住みたいと評価された市の取り組みを紹介します。
■調査内容と市の取り組み
※ランキング決定のための調査項目の一部と、それに対応した市の取り組み
◆地域おこし協力隊制度
・隊員を受け入れている
・ミスマッチやトラブルを防ぐ仕組みがある
・「おためし期間」やインターンを実施している
▽市の取り組み
本年度、隊員のスキルが発揮できる仕組みと相談できる環境を整え、5年ぶりに地域おこし協力隊を募集しました。おためし期間やインターン制度も設け、隊員が十分に理解した上で活動を始められるようにしました。
◆子育て支援の充実
・産後の母子へのケア事業がある
・予防接種費用の助成がある
・出産の祝い金やプレゼントがある
・園の給食費を無償化している
・入学祝い金の支給がある
▽市の取り組み
これまでにあった高校生までの医療費無償化や産後ケアなどに加え、本年度「子育て支援パッケージ」を開始。園の給食費無償化、小・中学校入学祝い金の支給、任意予防接種費用の助成など、支援をさらに充実させました
◆移住者の歓迎度
・人口減少対策を市の重点課題に位置付けている
・移住相談窓口がある
・移住前後のフォローを行う民間の団体がある
▽市の取り組み
各地域では、地域自治区の組織内に人口減少対策や移住定住の部会を設けさまざまな取り組みが行われています移住希望者に向けたイベントを行う他相談窓口を開設したり、空き家の紹介を行ったりして、幅広く支援しています。
■恵那の魅力を知ってほしい
市移住定住アンバサダー 西村知穂(ちほ)さん
恵那の魅力に取りつかれ、岐南町から移住して3年。現在はアンバサダーとして、移住をサポートするポータルサイト「グッドローカルえな」で、恵那暮らしのブログや移住者へのインタビュー記事を書いています。
▽のびのび子育て
話を聞く中で移住者の方々が口をそろえるのは、子育て環境が最高だということ。恵那に来て「子どもが本当にのびのびと育っている」と聞きます。まさにこのランキング結果に反映されているなと思いました。
▽ほどよく田舎
恵那の魅力を尋ねると「自然との距離がちょうどいい」と、皆さんがよく言われます。自然が生み出す風景が堪能できると同時に、市街地には店舗や病院があり、日常生活には不便しません。
交通に関しても、JR中央本線が走っていて名古屋まで1本で行ける。高速道路のインターもあるので、車でいろいろな所に行ける。そんなところも魅力の一つです。
▽ないものがない
市内には、歴史が息づく中山道大井宿や岩村城をはじめとする山城があり、栗きんとんや五平餅、朴葉(ほおば)ずし寿司などのおいしい食べ物もたくさんあります。恵那に暮らしてみて感じたことは「ないものがない」ということ。本当に、ちょうどよい暮らしができると思っています。
▽人の温かさに安心
恵那で暮らす人たちは本当に温かい方々が多く、これも移住者にとっては安心して暮らせる要素の一つです。移住に興味がある方は、ぜひ恵那の人たちと接して、恵那での暮らしを感じてほしいです。
私もこれからも、恵那の魅力をどんどん発信していきたいと思います。
■2年連続 住みたい田舎ランキング全国1位
宝島社『田舎暮らしの本』2月号「2025年版第13回住みたい田舎ベストランキング」人口規模別の全国ランキングと、人口規模の区分のないエリア別ランキングで、本市は住みやすいまちとして高く評価されました。部門ごとの結果は、以下の通りです。
▽人口3万~5万
総合部門:1位
子育て世代部門:1位
シニア世代部門:6位
若者世代・単身部門:4位
▽東海エリア
総合部門:1位
子育て世代部門:1位
シニア世代部門:2位
若者世代・単身部門:3位
※本市は、全国の「3万人以上5万人未満のまち」と12エリア別の「東海エリア」に該当
◇恵那暮らしサポートセンター運営協議会会長 坪井弥榮子(やえこ)さん
市内では、移住された方と恵那で生まれ育った方が協力し、地域みんなで移住定住の取り組みをされています。それが、今回の結果に大きく影響していると思います。
子育て分野では、子ども子育て会議での活発な議論や、高校生からの意見が施策に反映されました。子育てしやすい町を目指す風潮が浸透してきたことが、子育て部門でも高い評価につながり、うれしく思います。
一人でも多くの方に住んでよかったと感じてもらえるよう、これからも市民全体で取り組んでいけたらいいなと思います。
問合せ:移住定住推進室
【電話】26-6811