- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県美濃加茂市
- 広報紙名 : 広報minokamo 令和7年12月号
■「小さな声かけが、未来をつくる」
私が美濃加茂市に引っ越してきたのは中学生の時でした。子ども会に参加する年齢でもなく、近所に知り合いもいない。自治会の名前も、地域のつながりも、当時は分かりませんでした。
そんな中、地域の運動会で「リレーの走者がいないから」と声をかけられ、しぶしぶ参加したことがあります。思春期の私は、そこで積極的に話をしたり、輪に入ったりはできませんでした。それでも、地域の多くの人が気さくに声をかけてくれたことは、今でもはっきりと覚えており、あのとき感じた「近所には優しい人たちがたくさんいる」という思いは、私の中でずっと消えずに残っています。
そして、今、私は親となり、私の子どもたちも地域の皆さんから声をかけていただいています。ほんの小さな声かけや、ちょっとした参加のきっかけが、子どもたちにとっては大きな経験になるかもしれません。また、新しく引っ越してきた人にとっては、〝地域とつながる扉〟になるかもしれません。
私たちの地域社会は〝近隣の人たちが互いに支え合いながら生きる文化〟の上に成り立ってきました。人との関わりを煩わしく感じる瞬間は、誰にでもあるかもしれません。それでも、助け合いから生まれる喜びや安心、そして、誰か任せの未来ではなく、自分自身と身近な人たちで未来をつくっていくことは、私たち一人一人の「幸せ」につながっていくのではないでしょうか。
