くらし 特集 チョイソコみのかも 実証運行を実施中!(1)

■日常生活でも使われる「あい愛バス」
平成12年10月に運行を開始した美濃加茂市のコミュニティバス「あい愛バス」は、地域の皆さんや公共交通に携わる皆さんの協力を得ながら25年の歴史を歩んできました。この間、多くの人と公共交通の必要性や将来像について話し合いを重ね、より利便性が高まるよう、運行ダイヤの変更や新たな車両の導入などを行い、多くの皆さんに利用いただいてきました。
平成29年度に現在の定時定路線で運行する「あい愛バス」が開始し、令和2年度は約8万9千人、令和6年度は約15万9千人と、利用者数を徐々に伸ばしてきました。この要因としては、通勤・通学時の運行ダイヤを充実させたことや商業施設や病院へのアクセスを向上させるバス停の新設など、日常生活の中で「あい愛バス」を利用しやすくなったことが挙げられます。このように、「あい愛バス」は、利用者の要望に応じた改善を行いながら、地域の皆さんがより使いやすい公共交通を目指し進化を続けています。

■抱える課題の新たな解決策「チョイソコみのかも」
「あい愛バス」は、毎日運行(12月31日~1月2日を除く)し、定時定路線のため事前予約が不要で、さらに安価(一部無料)で利用できるという特徴がある一方で、地域懇談会では「バス停が遠い」「目的地までたどり着くのに時間がかかる」「乗り継ぎが不便」といった課題も多く挙げられました。これらの課題を解決するため、市では新たな取り組みとして、令和7年7月からAI(エーアイ)デマンドバス「チョイソコみのかも」の実証運行を開始しました。
このサービスは、利用者の乗車申し込みに応じて希望する停留所から目的地の停留所まで運行する乗り合い送迎サービスです。市内を東部・西部・北部の3エリアに分け、各エリアに1台ずつの車両を配置して運行しています。「チョイソコみのかも」はAI技術を活用することで、利用者の申し込みに基づき、最適なルートや乗り合わせを計算し、ドライバーに即時に指示を送る効率的な運行システムになっています。これにより、あい愛バスでは1時間以上かかった移動が、チョイソコみのかもでは数十分で完了し、さらに好きな時間帯に利用できるなど、利便性が格段に向上しました。
この新しいデマンド型交通サービスによって、あい愛バスが抱える課題を補完し、地域の皆さんのお出かけをより促進することを目指していますので、ぜひご利用ください。

7月から実証運行を開始した「チョイソコみのかも」。皆さんはもう利用しましたか?
より使いやすく、より身近になる公共交通を知っていただきこの機会にぜひ利用してみてください。

●あい愛バスは実証運行期間中も運行ダイヤや便数などを変えず、元気に運行しています!
(運行状況などは右の二次元コードからご確認ください)
※二次元コードは本紙をご覧ください。
・EVバス車両(3公園連絡線)
・ワゴン車両(各地域支線)
・バス車両(市街地循環線)

●AIデマンド交通とは?
AIを活用して利用者のニーズに応じた柔軟な移動手段を提供する公共交通システムのことです。

Q.ネーミングはだれが考えたの?
A.チョイソコは、株式会社アイシンが提供する送迎サービスの名称です。AIデマンド交通とあい愛バスを掛け合わせた親しみやすいフレーズ「ふれAIのりAIバス」は、地域懇談会の参加者からいただいたものを採用させていただきました。

Q.いつまでが実証運行期間ですか?
A.実証運行の期間は、令和7年7月1日から令和7年12月26日までです。この期間でサービスの質や利用頻度などを確認し、令和8年10月からの本格運行開始を目指しています。

問合せ:まちづくり課まちづくり係
【電話】内線248