- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県美濃加茂市
- 広報紙名 : 広報minokamo 令和7年9月号
■子宮頸(けい)がんを予防するHPVワクチンの効果
日本では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんを発症し、そのうち約3,000人が亡くなっています。この病気は20代から発症者が増加し、30代までに治療で子宮を失い、妊娠ができなくなる女性が年間約1,000人にものぼります。
子宮頸がんは子宮の出口に近い「頸部(けいぶ」)にできるがんで、主にHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因とされ、性的接触により感染することが多いです。感染してもほとんどの人はウイルスが自然に消えますが、一部の人はがんが発症してしまいます。感染後、どのような人ががんを発症するかは、現在はまだ解明できていないため、予防接種が感染を防ぐための有効な手段とされています。
ワクチンの種類によって、子宮頸がんの原因となるウイルスの50~90%を予防することができます。また、研究ではワクチンによる感染予防効果を示す抗体が、少なくとも12年維持される可能性があることが確認されています。
HPVは一般的なウイルスで、多くの人が生涯で感染する可能性があるため、ワクチンで自分を守るだけでなく感染を広げるリスクも減少させることができます。
令和4年度から令和6年度内にHPVワクチンを1回でも接種された平成9年度から平成20年度生まれの女性は、令和8年3月31日までに残りの回数(1~2回)を公費で接種できます。定期接種は小学6年生から高校1年生相当の年齢の女性が対象です。
平成21年度生まれの女性は、6か月間に3回接種が必要のため、令和7年9月末までに予防接種の開始を検討してください。
ご不明な点は健康課総務係までご相談ください。
問合せ:健康課総務係
【電話】66-1360