- 発行日 :
 - 自治体名 : 岐阜県各務原市
 - 広報紙名 : 広報各務原 令和7年11月1日号
 
■特別会計
特別会計は、特定の事業を行う会計です。市では、国民健康保険事業と介護保険事業、後期高齢者医療事業で、収支や資金管理などを一般会計と区別しています。
令和6年度の各会計の決算は、下表のとおりです。
特別会計の決算状況

■企業会計
企業会計は、独立採算により特定の事業を経理する会計です。市では、水道事業と下水道事業があります。令和6年度に実施した事業と決算は、次のとおりです。
▽水道事業
有機フッ素化合物対策や三井NO.13取水ポンプ場電気計装設備更新工事、松が丘地内配水管耐震化工事などを実施しました。
収益的収支状況は、水道事業収益が26億2023万円となり、令和5年度と比べ1245万円の増加となりました。また、水道事業費用は21億7391万円となり、令和5年度と比べ2846万円の増加となりました。
この結果、当年度純利益は4億4632万円となりました。このうち処分可能な9000万円は減債積立金として、翌年度の企業債償還金の財源に充てることにしています。
有機フッ素化合物対策:
・PFOS・PFOAなどのモニタリング
・活性炭による浄化システムの維持管理
・有識者会議における審議に基づく中長期水質改善対策の調査・立案
・さらなる水質の早期安定化を図るPFAS専用浄水処理施設の設計
水道事業の決算状況

▽下水道事業
緑苑処理分区管渠布設替及び更生工事、山の前4号雨水調整池(郷戸池)整備工事などを実施しました。
収益的収支状況は、下水道事業収益が28億404万円、下水道事業費用が28億404万円となりました。
この結果、当年度純損益はありません。下水道使用料だけでは不足する財源を一般会計からの繰入金で補填(ほてん)しているため、地方公営企業の原則である独立採算の達成に向けて、今後も取り組んでいきます。
下水道事業の決算状況

■将来に備える「基金」
基金は、市の貯金にあたります。「財政調整基金」は、突発的な災害などに備える基金、「減債基金」は、市債の償還の増加に備える基金です。このほか、特定の施設整備などを目的とした基金があります。市では、将来にわたり安定した質の高い行政サービスを提供するため、計画的に基金を積み立てています。
基金残高の推移

■国の支援がある「市債」を借入
市債は、市の借金にあたります。例えば、将来にわたって使用できる公共施設の整備は、世代間の公平性の観点からも市債を活用しています。本市では、将来に過度な負担を残さないよう、償還金の一部または全部について、国の支援がある有利な市債を借り入れています。
市債残高の推移

■数値で見る「市の健全度」
地方公共団体の財政健全化に資することを目的とした「地方公共団体財政健全化法」に基づき算定された市の数値は、下表のとおりです。
「実質公債費比率」は、収入のうち借金の返済に充てている割合を示す指標です。数値が小さいほど良好であり、令和6年度の指標は3.5%でした。早期の健全化が求められる基準「早期健全化基準」の25%を大きく下回りました。
その他の3つの指標は、実質的な赤字がないなどの理由で算定されていません。引き続き、健全な財政運営を行っていきます。
市の財政健全化判断比率

市の財政事情は、市ウェブサイトでも見ることができます。また、市の決算について分かりやすくまとめた「わかりやすい決算書(※)」も公開しています。ぜひ、ご活用ください。
※総務省が定めたルールで算出した、普通会計決算に基づいた決算額を掲載しており、本紙の決算額とは異なります。
詳細:財政課
【電話】058-383-1132
