文化 「大昔は湖だった! 化石の宝庫可児」可児市のじまんとほこりVol.1 歴史じまん

■すごいpoint
・可児では、貴重な化石がたくさん見つかっているよ。
・大昔、可児には大きな湖があって、動物たちが生活しやすい環境だったんだよ。

■貴重な化石
可児地域には多くの植物・動物化石が含まれる地層が広がっていて、貴重な化石がたくさん見つかっています。とくに、ゾウ、サイ、ウマ、シカの仲間といった大型哺乳動物化石がたくさん見つかっており、発見された動物化石の数は、日本一といってもよいくらいです。
見つかった動物化石は、「ヒラマキウマ」や「カニサイ」のように、発見された土地の名前が付けられました。ヒラマキウマやカニサイは、今から約1800万年から1900万年前に生きていた動物で、今のウマやサイとは違う、すでに絶滅している動物です。

■化石株って何?
ヒラマキウマが可児に居たころ、この地域には大きな湖があり、周辺に植物が生い茂っていて動物が生活しやすい環境だったと考えられています。
緑ケ丘の団地を造る時には、たくさんの植物化石が見つかりました。現在でも、平貝戸(ひらがいと)地内の可児川では、大きな木の株が、立った状態で化石になったもの(化石株)を見ることができます。これはメタセコイアという、今は日本に自生していない木の化石です。

■足跡の化石も発見!
平成21年6月、下切地区の河川改修工事の際、動物の足跡と思われる化石が大量に見つかりました。足跡の化石は、約300平方メートルの範囲に大小650個ほどが確認されました。この足跡は、いろいろな動物が水辺に集まっていたことを示すものです。

※本記事は、「可児市のじまんとほこり2024」から、一部編集を加えて転載したものです。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

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