くらし おかえり、白川町。「ずっと安心」を叶えるふるさと

【白川町で暮らす親御さんと離れて見守るご家族へ】

■さあ始めよう! よりよい安心づくりのためのご家族へのメッセージ

その1 親御さんの状況を知る
ご家族は帰省時だけでなく、日頃から電話などで親御さんと連絡を取り合っていると、小さな変化に早く気づき、おおごとになる前の早めの対応につながります。

その2  「見守りの輪」を広げる
ご家族が地域の方々と交流することは、親御さんの見守りや生活支援につながります。帰省時にはご近所へひと声かけて、関係を深めましょう。担当の民生委員の名前や連絡先を知っておくことも大切です。地域との連携が、いざという時の大きな力になります。

その3 緊急連絡先を明確に!
「いざ」という時のために、緊急連絡先を明確にしましょう。ご家族、地元の親族など、すぐに連絡がつく電話番号を目につきやすい場所に。地域の方からの携帯電話への連絡も、できる範囲で受けてもらえると、より迅速な対応につながります。

その4 長期不在時は「ひと声」を
親御さんが長期で家を空ける際、地域の方は心配されることがあります。入院などで普段と異なるご不在時には、事前に地域の方へひと声伝えておくと安心です。この情報共有が、安否確認や万が一の迅速な対応につながります。

その5  「未来への対話」で、絆を深める
親御さんの10年後の生活を想像し、今から一緒に話し合っておくことをおすすめします。大切なのは、親御さんがどんな生活を望んでいるか、意思疎通がしやすい今のうちから、その想いをじっくりと聞くこと。途中で気持ちが変わっても、その都度尊重し、支える姿勢が大切です。

■「ずっと安心」を、ともに実現する制度
▼日常生活自立支援事業
ご自身での福祉サービス利用手続きや日常的な金銭管理に不安がある方へ、生活支援員が支援いたします。

問合せ:福祉センター(社会福祉協議会)
【電話】72-2327

▼配食サービス
配食サービスは、1食250円から500円(所得や家族状況による)で利用可能です。月~土曜の夕食が中心ですが、地区により昼食や日曜も対応します。手渡しで配食し、安否確認も行います。

問合せ:役場保健福祉課
【電話】72-2317

▼訪問型傾聴ボランティア
人と交流の少ないひとり暮らし等の方で、話し相手が必要な世帯へ、傾聴ボランティアが月1回訪問します。費用は無料です。

問合せ:役場保健福祉課(地域包括支援センター)
【電話】74-0808

■見過ごせない現代の課題
近年、全国的に孤独死や社会的孤立が深刻化しています。白川町でも家族の形が変化し、高齢のご夫婦だけの世帯や単身世帯が増加傾向にあります。しかし、白川町では、行政、サービス事業所、民生委員と地域住民らが一体となり、見守り体制を強化し、誰もが安心して暮らせる環境を整えています。
このお盆は、帰省された際に、ご家族やご近所の様子に意識を向けてみてください。町民の皆様には、この機会に改めて地域での声かけや見守りの大切さについて考えていただければと思います。地域のつながりが強まることで、より一層、安心して暮らせる白川町をともに築き上げていきましょう。

■地域が支える「みんなの目」
白川町では、各専門職が連携して皆さんを支えています。さらに、地域住民や離れて暮らす家族の協力による温かい見守りが、誰もが安心して暮らせる地域づくりを進めています。
※詳細は本紙をご覧ください

こうした連携が実を結んだ良いエピソードと、課題が見えたエピソードをいくつかご紹介します。

▼良いエピソード
◎日頃の見守りと迅速な対応
一人暮らしの方が元気なうちに自分から近隣に「緊急時に助けてほしい」と伝えていたことで、普段から気にかけてもらえ、緊急時にも細やかなサポートを受けられました。

▼課題が見えたエピソード
×緊急連絡のつきにくさ
民生委員や近隣の方からの緊急電話連絡が、家族に見慣れない着信番号と認識され、電話に出てもらえないケースが増えています。地域包括支援センターが代行することもありますが、家族への連絡に時間を要することが課題です。
×個人情報への配慮
近隣から安否を心配する声が寄せられても、個人情報保護のため、民生委員やケアマネは許可なく本人の状況を伝えられません。ご家族から事前に「施設に入所した」「家族の家に連れて行った」など、近隣へひと声かけてもらえると助かります。