くらし 市長メッセージ〈193〉

■紙ごみ類の分別回収
熱海市長 齊藤 栄
先日、「熱海市脱炭素ロードマップ」を公表しました。これは二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指し、2050年までに熱海市が行うべきことを示した工程表です。
行うべきことは多岐に渡りますが、まず2030年までに可燃ごみを30%削減することを目標としました。なぜなら、熱海市の一人当たりのごみの排出量は全国平均の約2倍だからです。もちろん熱海市が観光地であることも大きな要因ではありますが、生活系ごみ(家庭ごみ)も全国平均の約1.5倍です。
さらに熱海市の可燃ごみの内訳を調べてみると、紙・布類が37.8%と最も高く、紙ごみ類をいかに減らすかが大きなポイントであることが分かりました。
このため、熱海市では紙ごみ類の分別回収と再資源化(リサイクル)を検討中です。例えば、現在週3回の可燃ごみの収集日を見直し、1回を紙ごみ類に特化した回収に充てたいと考えています。これにより、これまで焼却場で燃やされていた紙ごみ類は、紙製品などにリサイクルすることができます。
もしこれが実現し、可燃ごみを30%削減できると、年間約2億円ごみの処分費も軽減できます。また、各ご家庭のごみの量が4割減れば、45リットル30円のごみ袋が30リットル20円で済むようになります。
具体的な紙ごみ類の出し方、種別、回収方法など多くの検討事項がありますが、令和7年度はモデル地区での試行により問題点を洗い出し、令和8年度から市内全域で行うことを目標に進めていきたいと考えております。