子育て ~令和7年度全国学力・学習状況調査から見る~三島の子どもたち

■全国学力・学習状況調査とは
全国の小学6年生と中学3年生を対象に行われている調査です。教科に関する調査(今年度、小学校は国語・算数・理科、中学校は国語・数学・理科)と、生活習慣や学習環境などに関する質問調査が4月に行われました。

■分析結果について
現在、「三島市学力分析検討委員会」で市の傾向を詳細に分析しています。分析結果をもとに作成した、小中学生の保護者向けリーフレットを学校を通して配信するとともに、市ホームページにも掲載します。(10月中旬予定)

○全国・県の平均正答率との比較


※今年度は中学校理科の調査が1人1台端末による調査(CBT)に移行しました。それにより、正答・誤答が問題の難易度によるのか、学力によるのかを区別し学力スコアを推定する統計理論(IRT)で計測されています。

■教科についての調査(国語、算数・数学、理科)
小学校ではすべての教科で、中学校では数学と理科が全国・県の平均正答率を上回りました。

■生活習慣と学力の関係
生活や学習に関する質問調査の結果と学力の関係を分析すると、次のような子どもたちは、各教科の平均正答率が高いことがわかりました。
・地域や社会をよくするために何かしたいと思っている子
・学習した内容について、分かった点やよく分からなかった点を見直し、次の学習につなげている子
・読書が好きな子
・授業中にPC・タブレットなどのICT機器を、積極的に活用している子

[特に小学校では]
・友達や周りの人の考えを大切にして、お互いに協力しながら課題の解決に取り組める子((1))
・自分にはよいところがあると思う子

[特に中学校では]
・課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいる子((2))

○生活習慣と学力の関係をグラフで表すと…
小学校
(1)「友達や周りの人の考えを大切にして、互いに協力しながら課題の解決に取り組んでいる子」の回答と平均正答率との関係(%)

中学校
(2)「課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいる子」の回答と平均正答率との関係(%)

■生活習慣や学習環境などの調査からわかること
全国や県と比較して、次のようなことがわかりました。

○みしまっ子のすてきなところ
・ICT機器を活用することで、学習内容がよく理解でき、友達と協力しながら学習する機会が増えると感じる子が多い
・朝食を毎日食べる子が多い
・自分と違う意見について考えるのは楽しいと思う子が多い
・学級の友達と話し合いを通じて、自分の考えを深めたり、新たな考え方に気づいたりする子が多い

[特に小学校では]
・自分にはよいところがあると思う子が多い
・将来の夢や目標をもっている子が多い

[特に中学校では]
・人が困っているときに、進んで助ける子が多い
・人の役に立つ人間になりたいと思っている子が多い

○みしまっ子の伸ばしたいところ
・分からないことや詳しく知りたいことがあったときに、自分で学び方を考え、工夫すること
・自分の考えを発表する際、資料や文章、話の組み立てなどを工夫して伝えること
・地域や社会をよくするために何かしてみたいと考えること

問合せ:学校教育課
【電話】983・2671