文化 歩く博物館

富士宮市は、数多くの文化財が点在する歴史のまちです。まちの魅力的なスポットを訪ね歩き、身近に見て・触れて・感じてみませんか。

■[大岩地区]出水不動尊の白蛇
大岩の出水不動尊には、不動明王の石像が祀られています。後ろの岩場には、大きな白蛇が住んでお堂を守っており、祭りの日にだけ姿を現すといわれています。
この蛇は、一説には龍とも伝わっており、お堂には白龍の天井画が描かれています。
また、不動明王像の左奥には、老人の頭に蛇の体を持つ宇賀神と、8本の腕を持ち、宇賀神を頭に乗せた水神の宇賀弁才天も祀られています。
江戸時代末期に町人が書いた日記には、「岩の間から弁才天のご神体である金色の蛇を拝んだ」や「、石の割れ目から不動明王の本体という白蛇を見た」と記されており、蛇が不動明王あるいは弁財天の化身として庶民に語られていました。
令和7年に発見された「富士山縁起」(天正20(1592)年写)※1には、「倶利伽羅※2の化身が春秋の彼岸の日に隠れたり、顕れたりする。深秘なる岩には不動明王を表す梵字が書かれている」とあり、蛇・龍にまつわる伝承が、戦国時代には既に語られていたことがわかります。
※1 富士山や富士山信仰にまつわる由来や伝承を記したもの。富士山本宮浅間大社の旧神官家に伝わる書物が発見された。
※2 不動明王の剣に巻き付いている龍で、不動明王の化身とされる。蛇は龍の化身ともされ、倶利伽羅の化身とは、蛇のことを指すと思われる。

~白蛇にまつわる伝説~
昔、出水不動尊のお堂の屋根が草ぶきだった頃、屋根のふき替えを手伝ってほしいと村人が不動尊に願ったところ、かたわらの木から大きな蛇が下りてきた。村人は慌てて参道に逃げ、後で見に来ると、いつの間にかふき替えが終わっていた。

◆歩く博物館 Iコース《富士根南地区》泉と古墳をたずねるコース
市役所6階文化課、出張所または市公式ウェブサイトなどにあります。
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◆歩く博物館ガイドブック
全24コースの地図と解説付きです。
料金:500円
申込み:市役所6階文化課、埋蔵文化財センターの窓口で
その他:郵送で購入したい場合は、電話またはメールでお問い合わせください。

問合せ:文化課
【電話】22-1187
【E-mail】[email protected]

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