- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県富士市
- 広報紙名 : 広報ふじ 令和7年9月1日号
誰もがかかる可能性のある認知症。認知症の人の声を聞き、認知症になっても安心して暮らし続けるにはどうしたらよいか、考えてみませんか?
■認知症ってどんな病気?
認知症は、様々な原因により、脳の神経細胞の働きが徐々に変化し、記憶力や判断力などの認知機能が低下することにより、社会生活に支障をきたしてしまう状態を言います。
高齢化の進行とともに、認知症と診断される人が増加しています。65歳以上の高齢者を対象にした令和4年度の厚生労働省の調査では、認知症の人の割合は約12パーセント。認知症の前段階と考えられている軽度認知障害の人の割合は約16パーセントとされます。両方を合わせると、3人に1人が認知機能に関わる症状があることになります。
誰もがなり得る認知症だからこそ、自分事として考えてみませんか。
■認知症のイメージ
認知症になると何も分からなくなる、何もできなくなるというイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、症状や進行具合は人それぞれで、周囲の人の接し方やケアによっても変わってきます。
住み慣れた地域で、医療・介護などのサポートを受けながら、その人らしく生活している人も多く、何より「認知症だから」という決めつけをしないことが大切です。
■認知症当事者Mさんの声
◇Q:認知症と診断されたときのお気持ちは?
今までできていたことができなくなり、何か変だなと感じていたので、病院を受診するときから覚悟はしていました。それでも、診断されたときは「この先どうしよう」という不安でいっぱいになり、誰にも相談できず、家に引きこもっていました。
そんなとき、近所の人から「家に引きこもっているより、外に出たほうがいいよ」と言われ、デイサービスに通い始めました。そこで、人生の先輩方から「年を取ればみんな同じ、気にすることはないよ」と言ってもらい、認知症に対する受け止め方が変わりました。
◇Q:現在はどのように過ごしていますか?
デイサービスのほかに、認知症カフェに参加したり、夫や知人と「はればれカフェ」という認知症カフェを、毎月1回開催したりしています。
また、市の認知症サポーターを対象としたステップアップ講座で自分のことを話し、認知症について正しく知ってもらうための手助けをしています。
◇Q:Mさんが思う認知症とは?
誰でも、年を取れば忘れっぽくなるし、身体は痛いところが増えます。それがいつ来るかという違いで、誰もが通る道なので特別なものではないと思っています。
■9月実施! 世界アルツハイマー月間イベント
(1)認知症サポーター対象ステップアップ講座(募集終了)
9月3日(水) 13:30~15:00、市役所6階第1会議室
(2)認知症相談会and脳の健康チェック
9月4・9・17・26日、市役所2階市民ホール
(3)アルツハイマー月間記念講演会 「演劇で観る認知症の世界」
9月19日(金) 13:30~15:00、富士市交流プラザ
(4)認知症サポーター養成講座
9月20日(土) 13:30~15:00、フィランセ東館
〇富士川サービスエリア大観覧車 フジスカイビューオレンジライトアップ
9月21日(日) 18:00~21:00
〇パネル展示
9月1~26日、市役所2階市民ホール
〇認知症に関する書籍特集
9月28日(日)まで、中央図書館
(2)〜(4)は、開催の3日前までに、電話で高齢者支援課へお申し込みください。
問合せ:高齢者支援課(市役所4階)
【電話】55-2951【FAX】55-2920【E-mail】[email protected]
