くらし 「特集」実は富士市、選ばれてます!(1)
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- 自治体名 : 静岡県富士市
- 広報紙名 : 広報ふじ 令和7年11月1日号
富士市には、毎年幅広い年代の人が移住して来ます。このまちを選んで来た人たちがどんな思いで来たのか、どんな暮らしをしているのか、どんなところが好きなのか…。
今回の特集では、“移住”に関する取組や思いについて紹介します。
■富士市は移住者が多い!?
富士山の景観や自然環境に魅力を感じ、セカンドライフの拠点として富士市を選ぶ人もいますが、移住者の8割以上は、20~40代の若者・子育て世代です。「理想の暮らしや子育て環境を叶えることができる」ということが、選ばれている理由の一つです。
▽どんな人から選ばれている?
移住前の居住地は、約75パーセントが関東です。移住を考える首都圏の人にとって、アクセスのよさも大きな魅力になっています。
富士市には、新幹線の停車駅である「新富士駅」があり、品川まで最短54分と、通勤・通学に便利です。
さらに、テレワークの普及により「都会に近く自然も豊かな暮らし」が実現しやすくなったことで、テレワークを活用する人にも選ばれています。
また、未就学の子どもがいる家族が、学区を決めて小学校の入学前に引っ越してくるケースが多く見受けられます。
「富士市に移住する前の居住地」

▽なぜ富士市は人気なの?
静岡県は、移住希望地ランキングで毎年上位に入る人気の県で、その中でも富士市は、常に上位を維持しています。
令和6年度に、富士市への転入者に「移住時に重視したこと」を聞きました。子育て環境では、充実した保育施設や子育て支援制度、学校教育への高い信頼などが挙げられました。住まいの面では、まちの雰囲気や家賃の手ごろさ、広々とした土地でペットを飼える住宅などを魅力と感じている人も多くいました。日常生活においても、買い物のしやすさや生活コストの安さなどが挙げられ、幅広い世代から多くの声が集まりました。
「富士市への移住者数の推移」

人気の移住地として、TBSの「バナナマンのせっかくグルメ」や、静岡第一テレビ「まるごと」のコーナー『ペコリーノ』でも紹介されました
■突然ですが質問です!“移住”ってどんなイメージですか?
・うーん…なんだろう
・都会から田舎に行くってこと?
・山奥で自給自足?
・家族で遠くに引っ越し!
・やりたいことを叶えるために引っ越すこと?
・縁もゆかりもない土地に行く…とか?
■移住の種類は様々、あなたも移住者かも!?
▽Iターン 生まれ育った故郷から別の地域に移り住むこと
私は、岐阜県出身です。結婚後も岐阜県内で暮らしていましたが、子どもが保育園に入園するタイミングで妻の実家がある富士市に移住しました。もともと富士市には、移住前から何度も遊びに来ていました。
これまで海のないまちで暮らしていたため、海に面している富士市に移住することに不安を抱え、ハザードマップを何度も確認しました。
富士市で暮らし始めてからは、市内外どこにでも子どもを連れて遊びにいけるアクセスのよさが気に入っています。
▽Jターン 生まれ育った故郷から都市部に出ていた人が、故郷の近くにある別の地方都市に移り住むこと
私は静岡市出身で、東京で就職し、結婚を機に富士市に移住しました。
移住に当たり、仕事探しや車の運転についての不安がありました。今は、夫の実家が経営しているジムなどでトレーナーとして、これまでの仕事を続けることができています。車の運転は近場から始め、今では私の実家まで、子どもを連れて出かけています。
いざとなれば、自分の実家を頼れる距離に住んでいるので安心です。仕事と子育ての両立ができるのは、今の環境があるからだと思います。
▽Uターン 生まれ育った故郷から一度都市部に出て、再び故郷に戻ること
私は富士市から愛知県へ進学・就職し、結婚を機に福岡県で暮らしていました。そんなとき、富士市に暮らす親戚が病気を患ったことをきっかけに、夫と子どもと地元に戻ることを決めました。
大きなデパートがないことや子育て支援など、移住後の不安はありましたが、慣れ親しんだまちということもあり、今では子育てや生活を楽しんでいます。
富士市民になってからは、子どもを対象とした造形教室を開いたり、地区のイベント運営に参加したり、地域の人と積極的に関わっています。
■移住定住推進ロゴマーク
右のロゴマークは、富士市のアルファベット表記「FUJI」の4文字の順番を「ターン」させることで生まれた「IJUF」という言葉から考えたものです。「IJUF」は、富士市の頭文字である「F」と、「IJU(移住)」に分けることができます。
このロゴには、「移住は富士市に」という思いや、「移住先の富士市で人生の頂を目指してほしい」というメッセージを込めました。また、「IJU」のそれぞれの文字は、Iターン(新しい地域への移住)、Jターン(地元近くへの移住)、Uターン(故郷への移住)という、多様な移住のスタイルも表しています。
文字の並び替えは私が考えました 総務部長 江村輝彦
市では、このロゴマークをアイキャッチにして、今後、移住定住施策を展開していきます
※ロゴマークは、本紙をご覧ください。
